A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

Tsumu-Cat.

F14のニックネームはトムキャットらしい。

7625を使った以上、なにか捩りたいなーといった所で、ツムキャットにしておく事にした(笑)

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Tsumu-cat. (young)

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簡易な試聴とは言え、豊かな音がしているのは間違えないが、S/Nが良くなった分、ハムが聞こえず、無音時のボリューム選定が難しくなった。

大凡、ハムがこの位聞こえると、この位のゲインがあると分かっていたが、最大でホワイトノイズが“スー、サー”とやっている程度で、奥の方でブーンと鳴っているかなという程度。

この状態で針をディスクに落としたら大爆音で6V6ppがフルスイングしてしまう。(してしまった(^^;;

もっと大出力のアンプでやったら、MS737の許容は40W程度だから、VCを焼いてしまうであろう。

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整流管1007が、少し火花が飛ぶ様になって、フィラメントが見るからに黒くなって、B電圧も下がっていた。

イオン点火の場合は最低30mAは流す必要があるが、ギリしか流していなかったからなのか、具合が悪いから、フィラメントは点火する様にしてやると、B電圧も今迄以上に上がって具合が良くなって、フィラメントに付いていた煤の様な黒い酸化膜(?)と思われし物質が剥がれて球内部に落ちていた。

イオン点火は余裕を持って流さないとならない様だ。

 

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コッチで試聴してみようと思ったのだが、どうもLchの低域が引っ込んで、全体音量が低い気がした。

調べるとドライブの6AQ5がソケットの接触不良が出ていて更に807が酷いエミゲンになっていて廃棄値を大きく下回っていて。

何時もは1割低い110Vセレクトで動かしているが、それでもB電源が高く紙絶縁オイルコンのWVより少し低い程度で、100Vセレクトではゆうに超えてしまっているから、突如絶縁不良になって、熱々オイルを噴いてもイヤだなと思っていたがカソード活性化を促しエミッションを上げる為に定格を掛けてやると少しはgmが上がって来るが、あまり良い感じじゃないから807は交換。

それでも低域が幾分引っ込んでいる感じがする。

試しにRchのスピーカー繋いで実験したが、同じ様に聞こえるから、どうやらユニットがダメになったワケじゃない様だ。

なんとなし、マグネットが磁気抜けしたスカスカ低域に近い、張りの無いパカパカした音に近かったから、もしかするとと思ったが、そうではなさそう。

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サウンド・デンにお願いして再着磁したのは2018年の事だったんだ。時間の経過は早いなぁ(; ^ω^)

446mTでも低域は衰退気味で重いのは出ない。227mTで殆ど出なかった。

再着磁してもらって551mTになって戻ってきた時はかなり低域が出る出ると別物の様だったけれども、少しまた減磁して落ち着いた様にも思う。
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Lch
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Rch

僅かLch側の最低域が5dB程下がっていて、これが低域が引けて聞こえるのかな。

というか、ネットワークでハイもロールオフも何段かマイナスの方へ合わせた位置がフラットに聞こえていたけど、やはりハイ上がりの特性だったらしい。

アンプ自体の低域特性があまり良くないのか、カップリングの容量が抜け始めているかな。

この807ppは1957年製だけど、会場特性に合わせたっぽいNFの時定数が組んであったから、もっと外さないとフラットにはならないらしい。(入手時はもっと強くハイ上がりになる様に仕組んであった)

仕事がまた増えた(; ^ω^)