A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

814 解剖してみる

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会社のガラ箱に814が転がっていた。

売ったものが不良品で、交換にお客さんが持って来た物だそう。
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フィラメントは点火出来たが、エミッションが出ず。放電もしない。

ゲッタが無くなり低真空らしいがフィラメントが燃えるレベルではないらしい。
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シールドの中を見たかったし、丁度いいから貰って帰ってきた。

エグゾストを折ると、シューと良い音がしたから、真空度はある程度あったらしいが、ゲッタで吸い込めるレベルの高真空ではなかった様だ。
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一番上のセラミックを外すとフィラメントスプリングはかなり長いもので、内側にグリッド支えのセラミックが出てきた。
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プレートは外は青っぽく、触ると粉っぽいのが吹き付けてある様だ。

内側は光っているかと思ったが、燻んだ銀色だ。

磁石に反応あり。くっ付いたから鉄だろう。
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プレートを外した所。
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コントロールグリッドが1本何故か中腹で切れている。

調整の為かな?分からない。
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スクリーングリッドが案外曲がっている。

フィラメントはスプリングを外した際に引っ張ってしまい中央のV字部分が破断した。

ビームという様に、サプレッサはシールド兼で囲ってある。
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ステムを囲う様にサプレッサが覆っていて、ステムの横から1つ電極を出していて、これがコントロールグリッドへ引き込んである。

828はこのサプレッサが、四角の箱ではなく螺旋針金を巻いていて、ペントード。