
B&Oのラジオセットを預かりました。
通電しないとのこと。
FMユニットは別売タイプで、セットには組み込まれていないので、実質的にFMセレクトは空きスロットなので、現代の環境に合わせて、Bluetoothユニットを代わりに入れたら使い易いであろうと考えて、御意向を訊いたら、それで行ってみようか。という事だったので、その様に進める。
もう1台の作業台を片付けたが、これも狭くて立てていなければ置けなかった。毎度お馴染みの極狭である事は変わらない。
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2026/01/02
本体の故障はレスのセットなので、フィラメントが切れた可能性も考えられるが、如何にしても修理不能な事は無いので、それは一旦置いといて。

少し頭を捻って、BluetoothユニットをFMユニットの代わりに、どの様に入れるか検討。
都合の良い事に、ユニットはプラグイン形式であるので、ピンアサインが分かれば、どの様に組み込めば良いか割と容易に進められる。
専ら、レス機は通電中にシャーシに触ると1/2の確率で危険を伴うので、Bluetoothユニットを組み込んで、本体からは線を出す様な事をしない、セット内で完結していたら安全であるし、音色も内部と同一電位を維持できて劣化しないので外部入力にメーカー推奨以外の機材を繋いで使うよりも質は維持される。(実際にはやらない方がいい、というよりか、当時の説明書が存在していれば、禁止しているはずである。感電防止の観点から。もしも表記が無ければ、そもそも中点がアースに接地していないタイプの電力供給なのだろう。アメリカはそれ。だからアースの棒がセットになっているが、レスの場合は無い。今では多分アメリカでもレスは作っても売れないと思う)
感電防止にフィルタを組むのはレス機では普通であるが、これが実際、音色をナローにしている。主に低域が出なくなる。
また電位差が開くので、当然ながらノイズは増す。
これを嫌う場合は、メーカーが用意したセットで全てを完結する他無い。
だから当時の販売スタイルでは、総プラスチックか木箱で、金属部分を出さない様にした物が対になっていたはずである。
そうすれば、フィルタ無しに繋げられるので、音色は維持されるが、安全性は下手に触ると危ないのは変わりない。
コストは掛かるが、トランスを使ったセットは一番無難で自由度が高い。
しかしながら、講堂やステージ、電線を長く取り回して使う場合は電位差が開くので、手摺りに触ったりマイクに触ったりすると感電する。
ギターアンプも割と静電が大きい場合があるから、強制的にアースをとって電位差を小さくしてやらないと具合が悪い。感電以外にノイズになる。
勿論、電気カーペットも漏れが大きい可能性、静電容量が大きい可能性があるので要注意な代物だ。
それで、ACラインとB、それとAF信号がこのプラグから入出力している事が分かった。

もう1つのプラグは、OSCとアンテナなので、こちらはRF部分である事がわかるが、OSCは4個しかない。

そして、このラジオセット内にあるIF、Detectorには、FMのRF信号は入らないらしい。
即ち、このセットには、AMのOSC、IF、Det.のみがある状態であるので、FMユニットというのは、内蔵のバリコンシャフトに連結はさせるが、OSC、IF、Det.を含んだ、ある意味でFMの完結したレシーバーを追加で載せ込む事を考えた設計だ。
他にマジックアイを動かす為のAVC電圧を受けるピンもあるが、復調はしていないので、音声信号をマジックアイへ入れたら、レベルメーターになるのは言うまでもない。
UM4の輝度がどれ程あるか不明であるが、ある程度明るいのであれば、せっかくなのでレベルメーターとして動かしても良い。飾りであるが、単に動きもしない、煌々と光らせておくだけでは勿体ない。
そんなこんな、FMユニットはある意味で、外部入力をやっている様な状態なので、Bluetoothユニットを乗せ込むのは簡単な事が分かる。これは本当に都合の良い設計だ。
プラグインプレイのBluetoothユニットを作って、差し込めば良いだけにすれば、B&Oの原型のFMユニットが手に入れば、作ったBTユニットを引き抜いて、交換すれば良い。
なんて合理的なんだ。素晴らしい。
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2026/01/05
Bluetoothユニットは手持ちあるので、これで良いのであるが、トランスレスの場合に安定して5Vを得るのにどうしようか考えた。
フィラメントの合間に入っている抵抗から得る方法もあるが、回路図を見ると、110Vで=のマークがあって、これはDCを意味している事と思うので、110V DCの地域が昔はあったのかも知れないが、今は田舎の農家でもDC回線は今は無いと思う。
それはさておき、100Vを整流して平滑へ入れると120Vか30V程度に上がるので、Bは220Vを入れても問題ない設計なので良くて、フィラメントは9%程度低くなる事になるが、ルート2したp/p値は±141Vで、実行値としては100V。
これは問題ないだろうが、抵抗を挟んでドロップしたとすると、9%は既に引かれているので、それ以上に引いてしまうと問題が生じるので、フィラメントの合間の電流を貰って動かすのはかなり厳しい。
次いで、良くやるかカソードから得る方法。

これはUBL21から貰う事になるが、データシートを見てみると、Ep100Vの場合に、Ipは30mA程度なので、BTユニットが電波を受けて動作し始めると同程度になるので、分流させるのは難しい。
尚、UBL21は100Vか200Vで動作させるセット向けに低圧で動く様になっているそうだ。

200Vの場合、Eg-11V程度の所で動作させると、定格一杯になる仕様だ。
出力は大きくなるであろうが、もしかすると割と焼ける球かも分からない。
B&Oはおそらくデータシート通りか、暫し過剰な設定で設計していると思われるが、昔(この頃)は消耗品として球は容易に手に入る物として考えられていたので、定格一杯かそれ以上の事をやっているメーカーは多かった。
それより昔、木箱に入れて、まるで貴金属かの様にして球を売っていた時代は、球自体が高価な物であったし、バッテリー駆動が基本的なので、定格をオーバーして使う傾向は逆に少ない気がする。
WEの様に、リース品としてセットを渡し、定期的にサービスマンが保守に来ていた様なセットはまた別で、これは最大定格で使っているセットはある。
今はまさに、その頃に戻った様な具合で、球は供給が無いので希少な代物である。
しかしながら、それも入り用の部類はすぐに枯渇するが、メーカーセットに使われていない、或いは用途が限定的乃至、軍用、特殊用途ともなると、これは無用の長物で、廃棄処分しか行き場の無い代物も存在する。
一度も使われず、大量に廃棄に回るもの、そうでないもの。
とてもその差が大きくて嘆かわしい。
然し乍ら、それも現実なのである。
別段、球に限った話でもなく、CR類の部品にしろ、食品にしろ、アパレルにしても、大量生産で余った物も同様であり…

それは一先ず置いといて、5Vを得るのにそんなに悩む必要はない。
昨今は便利な物で溢れているので、それを上手く利用したら良い。
これは所謂スイッチング電源の超小型版だ。
小型というだけあって、電流はそんなに大きくはない。勿論定格は数百mA取れるそうだが、電流が多くなれば多くなる程に熱を生ずるので、寿命は優先的ではない。
従って、少し昔の様に定格ギリギリ、或いはオーバーでも大丈夫だよね。という感覚は捨てなければならない。
そもそも、昔と違って、昨今の最大定格は、本当にギリギリの線を言っていて、昔の最大定格の+20%、30%のオーバーでも問題無い様に余裕を持っている製品とは異なるのである。
確かに軽量、薄くする技術は格段に上がっているし、何より良い素材が多くなったのは間違えないが、昔の大きさと比べても分かる様に、かなり小さい。
例えば+70%のマージンを持たせて作っていたとすれば、其れ相応に大きくなるのは当たり前であって、ギリギリの定格で作れば幾分か小さくは出来る。
要はそれだけマージンをとって、壊れ難くしていたとも考える事が出来る。
然し乍ら、眞空管とは異なり、湿気が入り壊れる、或いはオイルが抜ける、電解液が抜ける所迄はどうにも不完全だった。
それは今も同じで、昔と同じゴムのパッキンや樹脂で作っているので、ワックス含浸剥き出し状態よりかは良いのかも知れないが、完全では無い。
専ら、そんな完全な物はというのは何処にもないという究極の結論に至るのかも知れないが、それは今も昔も変わらないので、50年もすれば、また交換する必要が出るだろう。
まだ時間が経っていないので、先の事は不明である。
眞空管の様に真空引きしても、精々1世紀が限界の様にも思える。
古い球が空気が入り込んでいる物が多く出現し始めている。
それはある程度使っていた方が長持ちするのか、それはどうかは分からない。
全てに寿命があって、不完全である事には違いない。
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2026/01/06

GTのソケットは球を割り壊したのを使う。
不良球も最後は、ソケットと金属屑とガラスに分別されて再利用。
それで、このBluetoothユニット…だけに限った事ではないが、これらのデジタルユニットはノイズを出す。
MacBookのイヤホン出力も割と酷くて、ノイズが出ている。
高周波なので聞こえはしないが、これが隠れストレスになるらしい。
超低周波も聞こえないが、4c/sだか6c/sだかの、風やらの強い揺らぎを感じていると、気が狂うそうだ。
これは雪山でテントを張って泊まった際に、吹雪になって、低周波で気が狂い、服を脱いで外へ飛び出し、雪の中で亡くなっていたという、矛盾脱衣を起こしたソビエトの事件(?)事故がそれだ。
聞こえないが大きなパワーのあるものを受けていると、低周波では不安になったり、高周波ではハゲるそうである(°_°)
聞こえる程度で、大きい小さいが区別出来る程が良いという事だろうか。
やはりオシロスコープ也でアンプも、聞こえない帯域が大きく出ていないか確認した方が良さそうだ。
…という話は置いといて、高周波が漏れるので、設計案内には、100mHのチョークを入れろ。とある。
然し乍ら、100mHともなると、これはかなりコイルを巻く事になるので、DCRが大きくなる。
という事は、電流が流れる場合に、ドロップが大き過ぎて、電源が切れるのではないかと推測。
それで実験してみたのであるが、やはり接続すら不能だった。
電波を出そうとすると、切れてしまう。
やはりな。想像した通りだった。
ちなみに、Bluetoothユニットは、バージョンが上がったのがまた発売されたので、飛びついたのである。
デザインは変化ないが、ICが変わった様である。
それでも昔のと比べると、遥かに良くなっているので、今回のはそれ以上を期待する程でもないだろう。
それよりも、接続の安定性やらが良くなっているハズである。

それでも20mV ppの11.9mcが出ている。
割と高周波。短波帯である。
勿論聞こえない。
フィルターをかけても出ているので、これはもう筐体をアルミで覆う様な、Macの様な事をやらない限り出続けるだろう。(Macのプラスチック面からは高周波が出ているので、あまり意味はないが。というより、覆ったらWi-Fiが使えなくなる。
RFはノイズなのか、電波なのか。
いや、ノイズなのだろう。マイクロウェーブもノイズだ。温める雑音発生器。
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2026/01/07

小型という割には大きくなってはいるが、プラグアンドプレイを可能にする為にGTソケットの径以内に収めたいので、細長くなっている。
また、調べた所、接続の安定性、速度は以前以上に良くなっていて、何か製品(ピュアーオーディオ)に組み込む事目的としたユニットの様に感じられる。
それも、売値が高価な物に。
まぁまぁ、とは言っても、単体では“普通”かそれ以下ではあろうが、根底に“庭で採れた渋柿”と“柿農家が作った甘柿”位の差はあるので、調理方法で美味しくも不味くも出来るわけである。
まぁ、渋柿は干し柿にしたら甘くなるが、甘柿を干し柿にしても甘さは控えめに、プニプニする様に、合う合わないはある。(好きゞではあるが。
そんな様に、基本的には同じなので、どう仕上げるかで良くも悪くも出来る。
まぁまぁ、そうは言っても質は専ら良くなっているには違いない。
高周波漏れも昔と比べたら少しは小さくなっているのかな…?

ソケットへ収めて、あとはラジオセット側から出るB電圧に合わせて都合の良い抵抗を入れてやれば良い。それは上部で微調整する様に設計したから、組み込んで問題無い。
使用していて、不具合がもし万が一起きたとしたならば、当方で作った物の図面は、どれも残しているので、交換品を作って供給すれば良いので単純だ。
※但し、自分用で作った物で、第三者へ譲る事を想定していなかった物に関しては、図面を破棄している場合があるので、おそらくその様な想定外の品物には、回路図を別途添付しているか、内部の何処かに隠した可能性があるので、“回路図が欲しい”と連絡頂いても、用意できない可能性があります。悪しからず。
これでユニットとしては完成だ。

次いでケースを作る。
ケースと言っても、金属製では電波が飛ばなくなるので、毎度お馴染みの紙筒だ。
古いコンデンサの形式と同じであるが、単純に紙を丸めて貼れば良いだけの事で、末端は蓋をしたら良いだけ。
それだけであるが、この簡単な事が、やってみると毎度毎度なかなか難しいもので(笑)
単純な物程、難しいものだ。

僅かの余裕をもって巻いているので、今はまだ脱着出来る。
上がったらば、接着してしてしまうので外れない。
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2026/01/08

単なる紙筒では強度が無いので、含浸させてから塗装した。
トランスに塗っているワニスと同じだ。正確にはワニスの代替え品。

さぁでは、セットを見ていこうか。
底蓋の開口が大きそうなので、倒した状態で作業が進められるかも知れない。
外してみると、回路図へ大きな水溜りの跡があったので、コンデンサはパンクしたらしい。

全て原型を維持している様である。良い具合だ。

パンクしたのは、裏に隠れているケミカルだ。
紙吹雪にはなっていないので、地味に漏れた派らしい。
大胆派手にやる派は、クラッカーである。

手前のユニットは回路図には記載がない様?
然し乍ら、これがEQを成している事は想像つく。

パンクしたのは、終段のセルフバイアス部だ。
従って、カソード電圧が上昇する様な故障なので、これはcgにあるカップリングコンデンサの漏れが酷くて、終段の球が過剰動作をしていた。
従って、Ipが増えるのは当然なので、球は焼けて寿命が短くなり、カソード電圧は上昇するので、コンデンサがそれに耐えられず、パンクして壊れた。
とまぁ、そんな所だろう。修理技術教本に書かれていそうだが、そこ迄丁寧には書かれていないかも知れない。
どちらにしても、何故そうなるのか、壊れている時の動作状態をも確認して理解していないと、なかなか修理は難しいもので、初めて取り組む場合は、新品を買ってきて自作された方が無難だ。
なんにしろ、部品は新品だ。従って鳴らなければ、作りが悪いという事になる。それは誤配線かも知れないし、ハンダ不良なのかも知れないが、大凡何かしらは鳴るものだ。
修理の場合は部品が生きているか逝っているかを判別しなければならないから、新品の部品で組むよりも難しいのである。
安価だからと壊れた代物を修理しようと試みるのも良いが、よく分かっている先生の手解きが最終的にある様ならば、挑んでみたら良いだろう。
全て自力でやろうとするのは年単位で時間が掛かるし、臭い、痛い、熱いが付き物だ(笑)
まぁまぁ、それを越えたら自由自在の域に来るだろう。
とは言っても、毎度勉強は付き物である。“想定外”も当然ある。
それがあった方が本当は面白い(笑)
推測通り、トントン拍子に進むのは怠ける可能性がある。
それで、RFと違って、AFの場合は、壊れていても何となく鳴ってしまうので、すぐに壊れた事に気付かない。
然し乍ら、その音は確実に正常時の特性よりか外れたものになっているので、新品を買った時から使っているオーナーは、その異変に気付いて手放している可能性は高い。

Wiconで金属電極が圧力で飛び出ているのは初見かも知れない。
これは漏れが熱に変わって、内部圧力が増して、更にワックスを溶かして電極を追いやった状態。
激しく漏れた場合は、急激な圧力で紙吹雪クラッカーになる。
もっと派手に、漏れを超えて、完全ショートに至ると火を吹く。
ワックスと紙なので、蝋燭化する可能性はある。

それで、通電しない原因は、持ち込まれた時から疑わしくないかと話があったヒューズ。
何故だか欧州のセットは、ここが腐っているのが多い。何故だろう?
ヒューズをハンダする際に、塩素系フラックスを使っているのか?あまり良いヒューズ工場ではなさそうだ。

外すとバネ側も壊れる可能性が高いが、今回は大丈夫だ。銀メッキの羽が入ってるタイプだった。
真っ黒なので磨いておく。

やはりヒューズ工場は塩素系フラックスを使っていた様な感じがする。
線迄もが腐っているので、良くないヒューズだ。
でもって珍しく30mmヒューズだ。

内部を見ていたら、また回路図には無いプラグインが見つかった。

内部構成を書き出して、回路図をよく見ると、何やら数字と丸が書いてあって、これらの部分がソケットへ入っている事が分かった。
即ち、回路として組み込み完成させずに、プラグインにしている事から、何かしら問題が生ずる可能性がある、乃至スピーカーを変更する場合、もしくは球自体を別の物へ交換するなどの可能性を考えて、完成させなかった可能性が高い。
もしくはここが壊れ易い部分である事が想定されていた。
生憎、カップリングコンデンサは、このプラグ内にあるので、これが漏れて壊れているだろう。
全くもって、修理に便利な様な設計をしたものだ。
まさかとは思うが、修理代で稼ぐタイプのセットかも知れない。

測ってみると250Vで200kだ。
これは全くもって不良だ。
良い状態であれば無限大が好ましくて、漏れていても最低でも50M程度迄ではないか。と巷では言われているので、50Mはキロで表せば50000kなので、200kはかなりの漏れだ。
とにかく、コンデンサは抵抗器ではないので、DCは阻止して通さないが、ACは通すという性質であるから、DC漏れを起こしているのは正常な動作は期待出来ないし、変な音色になるものだが、この漏れた音が良いとなると、もうそれは球は消耗品として捉えて異常な状態で使い続ける他無いが、これを再現するならば、200kの抵抗をコンデンサに並列に繋いで漏らしたら良い訳であるが、漏れの抵抗値の上昇のしかたはリニアでなければ、常に一定を保っている訳ではないので、抵抗器を入れて再現しても、過度に歪むかも知れないが、そういう方法しかない、或いは其の儘使うかである。
バイアスを狂わせて使うのも良いかも知れないが、好みに合うかは分からない。
ギターアンプの世界は常に良い状態が好まれる訳では無いので、そういう方法もあるが、球には大きな負担になるので、お勧めはしない。

オイルが既に漏れているので、ショートで温度が上がっていたかも知れない。
とりあえずAFの漏れが激しく壊れたのを交換してみて、通電試験してみる。

それで、ヒューズであるが、これが20mmでもなければ30mmでもない事が判明した。
25mmのヒューズは、どうやら車やらで使われている様であるが、最低が7Aか?
全くもって意味がないので、特殊は面白い部品を使ったのであれば、こちらも面白い事をやって応戦しよう。

とは言っても、単に下駄を履かせただけなのだが(笑)
これで通電試験出来るので、寝ていた時間とを考えて、徐々に電圧を上げたが、特にすぐに起きる異常は無さそうだ。
バリコンは移動させるとバリバリと音がするので、接触不良。
これは羽根のグランドが酸化したか腐っているだろう。手入れしておく。
100V迄上げて、受信は薄々しているが、220Vと比べると半分以下なので、感度も低下しているだろうか。それともRF部のコンデンサも漏れが大きく、感度低下に貢献しているかも知れない。
暫し様子見する。
アンテナを改善すると、少しは大きな音にはなったが、鼻を摘んだ様な、マグネチックの振動子が横付きした様な変な音だ。
また、アンテナを入り切りすると、瞬間的に音が大きくなるので、AVC回路は働いている様に思われるが、異常バイアスがかかって、歪んでいると思われる。

RF/コンバーター部のコンデンサの漏れ具合を見てみる事にする。

マジックアイは低圧だからか、全くと言って良いほど暗い。

各所を調べたら、AF出力の終段のグリッドに4Vも出ている事を発見した。これは上手くない。
それで、何処へ行っているのか辿ると、枠に隠れた部分にもワックスペーパーが潜んでいた。
これは流石に手が入らないかな。
シャーシを出す事にする。
それとsgは74Vで、プレートは78Vだったので、整流セレンの内部抵抗が増している様子。これは電子管よりもレギュレーションが悪い状態に思われるので交換する。

シャーシを外してセレン交換中に、ふと目に入ったスピーカーユニットのフレーム色。
これがこの前のと異なり、茶色くて、まるで鼈甲の様な模様がある事に気付いた。
もしやこれはフェノール樹脂?
この前は真っ黒だったので、エボナイトだと思っていたが、あれももしかすると、光沢が維持されていたので、ベークライトだったのかも知れない。

カップリングコンデンサの漏れは500k程度あり、デカップリングの2つも同程度であり、この雰囲気から行くと、低圧以外の全てが不良の可能性が高い。
一旦検査。
終段グリッドは0Vになって、sgも108V、プレートは112V出る様になったので、整流レギュレーションは上がっているので、原型に戻っただろう。
音色は改善されて良くなっているので、これも原型に戻りつつあり、低域も少し出る様になったが、かなり高音が良く出る。
低域が不足しているのは、コンデンサの漏れが低域を殺している可能性も有り得るが、高圧は音色回路では掛かっていないので、大きく左右する事は無いと思うが、可能性は無ではないだろう。要検査項目。

RF部のコンデンサはまだ交換していないが、OSCの発振は良好の様に見受けられる。
感度が悪いのは、IF部分の可能性も考えられるが、フェライトバーアンテナではないので、比較すると鈍感な事は間違えない。
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2026/01/09
日を跨いだが、続き。

デテクタ部のコンデンサが温まっている様なので、漏れているかもとバツを入れておいたのを試験した。

50pfは殆ど漏れはなく合格。これはシャーシが温まって温まっていると勘違いだった様だ。
IF部の0.02μFは漏れが激しく2M程度だったので交換した。これはOSCの部分に入っていて、Diackantの切り替えをすると変化を起こす部分なので、EQに働いている。
ここへは高圧が掛かっているので、漏れているとEQが狂うはずだ。
低域が出なかったのはこの為か?

結局、OSCの100pf、1000pfは100M以上あったので、まぁ良しとして(完全に良好ではないが無視できる範囲と判断)残して、0.01μFは500k以下だったので交換した。奥のグリーンガムみたいなのがそれ。
視聴してみると、“おー。”戻ってる戻ってる。
豊かな低音がよく出る様になっている。B&Oっぽい。良い質感だ。
とやっていたら、電話が掛かってきた(^ω^;;)
Take2
底板アースになっているが、シャーシに触るとアースアンテナになるのか、より感度が高くなる。
但し、レスなので、Hot/Coldを誤ると感電するので、極性を前もって調べてから触る必要がある。
いや、触ってはならん(笑)

AMレシーバー、AF回路はまずまず良くなってきたので、FMユニット部のソケットを検査しておく。
そうすると、AC電圧変更プラグの線を切った跡があって、これはどういう事だろうか調べる必要が出てきた。

相手が何処にあるのか探すと、横に同じシース色の線の切れ端を見つけた。
これは何時切ったものか分からないが、調べるとFMユニットの方へ行っていて、FMを選択した時にACが接続される様に変更した様である。
回路図では、FMユニットへはACは常に入っているので、AMを使っている際には待機状態で動作させているが、それをどうやら変更して、FMをセレクトしてから動作状態に入るようにしたらしい。
回路図通りにBTユニットを組んだので、これは想定外だった。
調べたら、FMユニットへはACは常に供給されていた。
110V DCというのを変更したのかも分からないが、FMユニットへの供給部は回路図通りに行っていたので、其の儘作ったBTユニットを差し込んで試験してみる。
あまりにも静かで速い接続なので驚く。
また、FMセレクト以外はBT接続が切れる様にしたので、AMやSWを聴いている時にはBTは接続されない。
FMを選んだ時のみにBTがONになり使える様になる。
なかなか凝った事をやってみた(笑)そういう配線の仕方をB&Oがやってくれていた事もある。

それと、音量を上げていくと、何やら低域が歪みっぽいので、もしかすると終段のUBL21が疲れ気味の可能性が高い。
管の際が変色していて、単なる電子焼けではない様な見た目なので、バイアスが過剰で壊れかけている可能性が捨てきれない。
音量があまり得られず、自己バイアスも10数mA程度しか流れていないので、これはデータシートからしても、かなり低い値なので、ご愁傷と思われる。
UBL21は55Vのフィラメントと特殊なので困った球だ。
6.3Vのロクタルであれば、6V6互換のが倉庫にあるが、これは難しそうだ。
50BM8を片ユニットだけを使う方法も行けそうだが、変換ユニットを使う事になるので、見た目が変わる。

調べるとUBL1でも電極的には同じらしい。フィラメント違い。
この類のUBLナンチャラというので、アンプを作った様な記憶がある様なない様な?
あれはEBLだったかな?
まぁまぁEでもUでも、フィラメントの事を示しているので、大凡似た具合だと思う。

eBayを見たら、ウクライナの出品者があって幾らもしないが、これも変な色に管面がなっていたので、変な色になっているのは、問題ではないのかも知れない。
白っぽいので、かなり気にはなるが。単なるゲッター飛びつきによるものでは無さそうに見受けられる為。
とりあえず、まだ買うのは検討して、回路上で問題が無いか再度検査して、確実に球だと明確にしてからにする。
デカい音にしなければ、まずまず良い質感ではある。
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2026/01/10
UBL21を揺さぶってみたら、ジャリジャリ鳴るので、接触も悪い様だ。
これだけ揺さぶっても改善がないので、一旦外してピンを磨いてみる事にする。


なんとも言えないが、健康そうには暫し見えない気もする。
とりあえず試験機にかけて、gmの上がり具合を見た方が手っ取り早いかな。
但し、試験データはおそらく載っていないので、大凡の似た球に合わせて試験する方式になるだろう。
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案の定、記載がないので、6V6換算で試験してみる。

6V6はgm3000合格なので、6V6同等であれば、gm2700あるので良い値であるが、UBL21はもっとgmが高い球だろうと思われるので、これは不良だと思われる。
試しに喝入れして、活性化を図ったが、僅かしかgmは上がらず、暫く放置してから、検査ボタンを押すと、瞬間はグーッと上がるが、直ぐに下降を始めるので、この雰囲気からして、かなり疲れた球である事は分かる。
正常であれば、上がった儘静止するが、疲れていると、少しづつ下がってきて、ある程度の所で止まる挙動をする。

Ep107V、Esg103Vであり、Rk200ωに3.3V出ていたので、16.5mA流れている事になる。

それをデータシートと照らし合わせると、赤で示した部分に当たり、球が正常であれば、50mA弱流れる事になる。
実際には、正常の球の動作点としては、緑で記した部分になるだろうと推測。
5.5Vか其れ程で、電流は32mA弱は流れないと定格出力は望めない。
とは言っても、少しは音量が得られる様になってはいるので、少しの活性化でも効果は大きく表れている様である。
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2026/01/15
あれから再復帰できず悪化し寝込んでいた。
まだ声が大分ガラガラで痛いが、船に乗っている様なフワフワ感は無くなっている。
おそらくアレだ、バフが効いている様な気がする。あれは粉っぽい。喉が渇く様なイガイガする様な。
とても粉塵が細かいから更に厄介だと思う。
でもって、常時風に当たっている様なものなので、作業者は寒い。そして粉っぽい。
それで寒さと粉塵で喉が炎症した。perhaps。

数日電源も入れていないし、最後に何をやっていたのか、もう忘れてしまったが、とりあえず回路が途中にしてある事もない様なので、通電してみた。良く鳴っている。
コンセントは抜いたので、今シャーシにはHot側が来ている様な気がする。今触ると感電しそうだ。
後で検電器で調べてプラグをひっくり返しておく。
回路を調べていた形跡があるので、メモ書きを追ったが、わからなかった。自分で書いて自分で分からないメモを残しているのでどうしようもない(笑)
が、時定数を調べている事を思い出した。
508にはKとRGがあって、本機はKであるが、RGもあるらしい。

その違いは、Kinoのスピーカー単発なのか、高域のHSの有無。
珍しい直列クロスオーバーフィルタ。ネットワークとも言うが、海外に向けると伝わらない(?)
コンデンサがパラになっている側がLow、チョークがパラになっている方がHigh。
世間一般には並列に並べる方法が多い。
それで、スピーカーを1つ変更するだけで、音色が変わるのは当然なので、アンプ側はそれを補正するのに回路をユニットにしている事が分かる。
EQプラグが多いのは、それら全てを指示通りにセットしたら、メーカーが良しとする性能が出る様になっているという訳。
なので、言い換えたら、スピーカーだけ買って箱を作って単に鳴らしただけでは、ただ鳴るだけ。という事なので、あまり気に入っていない、前に作ったデカい“公園のゴミ箱”が普通を超えないのは、全てがUnmatchingなのであり、ただ鳴っているだけに過ぎないという事を象徴する様に思われる。
アンプがミソというよりも、時定数がミソなのであって、カルトな話ではない。
要は、単なるHigh-Fiderityの業務用PAに対してストレートな音がする様なユニットではない。
癖があるのは当たり前。アンプ側が補えば良いだろ。という考え方。
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マジックアイが気になって外してみた。
低感度領域は殆ど閉じなかったらしい。焼け方が凄まじい差になっている。
もう一方の高感度領域は閉じて焼けているので、機能していた。
アンテナを伸ばしても、バーアンテナには負けるのではなかろうか。
もしくはかなり近くに放送局が無い限り、低感度部が閉じる事は無さそうだ。
NHK第二でも光ったところは見えなかったので、もっと強く入るアンテナの必要がありそうだ。

試験機で光らせてみたが、試験機は300V程はターゲットに印加しているはずなので、それでも部屋を真っ暗にしないと見えない程なので、かなり暗い。
かと言って、容易に似たので交換して良いわけではなく、トランスレスの場合はフィラメント電流が重要なので、これは光っても光らなくても、無くてはならない物なのだ。
最悪、もうどうしても代わりの球が無くなった時には、代わりに抵抗を入れても良いが。
それと今回はマジックアイを動かすのは止めにした。
バッファ回路と信号整流が必要になるので、これを追加すると筒が更に長くなるのでやめた。
と言ってもバッファのIC1個とダイオードとCRで用は足りるが、5Vの単電源では5V以内の振り幅なので、低感度側を閉じさせるにはもっと電圧が高くないと閉じないかも知れない。
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2026/01/16

BTユニットは安定的に動作している事を確認したので、封をして仕上げた。
終段の寿命が半分減っているので、立ち上がり共々遅く、初っ端30分程度は少し音量を上げると歪みっぽい。低域に力がない。
スイング幅が狭いので、そうであって不思議ではない。
エミッションが僅か良くなってくると次第に音も大きくなってくる。
特別それで不自由無ければ、終段が完全に御釈迦になる迄使っていても問題はない。
もっと大出力が必要の場合は交換した方が良い。
AFはそれで通るが、RFの場合は発振しなくなるから、受信しなくなる。
RFで使えない球をAFで使って、最後迄使おうというケチな考え方は、電子管が出始めた初頭の頃からあった。
いつの間にか、腐る程大量に出回る様になって、屑は屑になった。
専ら、High-Fiderity用だとか、そういう物も出始めて、RFが主であった頃とは、いつしか逆転し始めた。それが昨今。
今では精度がAF用途として作っているので、RFで使う場合には選別をした方が良いだろう。
要はAF用とすれば、少しの不適当でも鳴る。
耐久性もRF程オーバーな事は求めなくて良い。
そういうこと。AF用は昔の過剰品質だった頃の物とはレベルが違う。
当たり前だけど、質が良いのはRFで使える球。シビアな門潜って来ただけある。
そんなこんなで、上がりとする。