一度に複数を回し回しやるのは良くないかも知れないけれど、回路パターンを追って大凡検討つけたから、作業台へ持って来た。
“大きい!!!”その一言に尽きる(笑)
東京FM、録音スタジオでも見ていたミキサー卓、調整卓のあの部屋にあると小さく見えていたけれども、あれも相当大きいのであろうな(^ω^;;)
私の使っている、8chのTeacM-3は、アマチュア向けだからあれは本当に小さい…
と言っても、8chの割には大きいかも知れない。
これは倍の16chで、M3の倍の大きさはないのであるから。
それで、私は酷いミスをしていた。
裏蓋を外してしまうと、コネクタの表示が裏蓋に付いているから、何が何だか分からなくなるのは当たり前の事。
それで、前々に下段のコネクタは、“納入先指定のカスタム”という事を聞いていたし、SIGMAにも問い合わせたのだけども、納め先各々で仕様が違うので。と言われていた事もあって、直特殊だから表記も無いものなのだと勝手に思い込んでいたのである。
いやぁ、裏蓋に付いていたパターンには全く不覚の至り。
Aux出力とGroup出力、これはマスターの2chに統括する前段階で4chに落とす必要があったみたい。
16chのテープレコーダというよりは、4chのレコーダーを使っていたのかな?
もしも16chレコーダを使っていたとすると、16ch分の出力が欲しいかなと思って。
それで、Aux出力は、Auxiliaryのラインレベル0dB基準なのだろうけれども、そのレベルに増幅したのを軽くミックスして4chで送り出したい。
という事は、ダイナミックかファントム48のマイクロホンを使う現場だったのではないかなと。
そうなると録音スタジオかな?
これは可搬型だから、屋外で4ch出しだけど、2ch/2chで安全みて-20dB録音も同時にやっていた可能性もあるのかな?
でもコンプレッサが内蔵されているから、安全であろうけど、一発録りの場合には、万が一の可能性の為に2重録りするかも。
1/4インチで38cmなら、相当飽和迄に余裕はあるとは思うけれども、4Trackにしたら2Trackよりも飽和が早いかな?
1/2インチテープで4Trackだったら間違えなく良質は保てるであろう。
チャンネルのユニットを引き出したところ。
全ch確認していないが、壊れてはいないと思う。
ただ、ファントムの電圧を確認すると40.8Vだった。
A-B phは7.5Vの両電源。H-Cで15V。
テスター自体はデジタルテスターだから、数mAも消費しないであろうから、そんなに大きくドロップしないと思うのであるが、電圧が高ければ良いというものでもない。
信号が48Vの上へ乗るわけだから、48Vは信号と共に揺らぎ動く。
揺らぎ動かない様にしてしまえば、信号が消えてしまう。
インピーダンスは600Ωよりか供給側は高いのではないかと思う。
3ch分ユニットを抜いて信号の有無を確認していく。
これは何処から分岐すればダイレクト出力になるのか調べる為。
基板には、INSERTION I/Oなる回路が存在していて、部品も実装されているが、実際には信号が来ておらず、その前の部分の空きピンになっている端子をショートプラグで配線しなければ、この部分の回路はINにならない様だ。
現状はパスしてある具合であった。
それで、その回路を調べて、分岐より手前、入力よりも後の、INPUTのゲイン調整の回路を出てバッファになった部分を見つけた。
これは現在、空き端子になっているが、これはオプションで何かの回路を追加できる様にしているらしい。
私はこの部分がダイレクトアウトに使えると推測する。
この部分は、フェーダーにもEQにも左右されない、Auxiliaryレベルの信号が出ている箇所である。
ゲインはInputの設定に依存している。
数十の空き端子の内、2箇所に信号が出ている事をオシロスコープ上で確認した。
これら2つの信号は、バランス信号であろう。
ユニット流れ図を大まかに記す。
今ある12ch分のターミナルをダイレクトアウトに置き換えるとして(+4個を追加)、うち2つのMasterOutは左の部分の何処かに置き換えるとすれば、遂行できる。
2024/04/18
ps:2つの出力の位相を確認したが、どちらもHotだった。
どうやらジャンパーで2つの信号が出ている様に見えていただけだ。
それで、バランスの入力がどうなっているのか回路を追うと、どうやら2SC3381を出た後の4580に入った時点でアンバランスに置き換わっている。
この部分は通さないとゲインがかなり低い。マイクロホンの場合は特に。
ダイレクトアウトは別に基板が追加されて構成される可能性がある。
それは、バランス信号を統括する前段階で分岐し、別個のバランスアンプを通して行われる可能性が高い。