先日の続き

頼んでおいたピンチローラが上がってきた。
随分とゴム部分をケチって真鍮部分を広くしたか分からないが、逆さになったが、干渉は無いので全く問題では無い。
ケチるなら普通は真鍮部分を少なくすると思うが、逆なのが面白い(笑)
外したヒビ割れピンチローラー。
これは真鍮の上に樹脂を巻いているらしい。
その上に被せている様だ。
ゴム部分だけが風化しているので、綺麗に剥がして巻き替えれば使えるかも知れないが、面を出さないと、ただ単に巻き替えただけではヨレて良くなかろう事は分かる。
やってみた事があるから尚更(笑)
これは割って真鍮クズ行き。
交換。
当たり前であるがピッタリである(笑)でなければ困る(^ω^;;)

暫し試験走行に1日走らせて馴染ませていた。
これは必要なかったかも知れないが、工場では恐らく最低でも24時間の試験状態に入れてコンベアを通っている筈である。
昭和30年代のテレビジョンレシーバーがそうやって最終試験に入るとあったから、多分大手メーカーはやっていると思う。
アマチュアが作ってハイ完成。それとは保証の観点からしてもないと思うので、慣らしを含めた動作試験をしているだろう。
それで、ワウワウとするヒビ割れローラー特有の異音はなくなった。とても正常である(笑)
然し乍ら、電源投入直後のコールドスタートで、巻き戻し、早送りを行うとトルクが得られなくなる症状が出ている。
これは前の章で樹脂が怪しいと言った部分の左右に振るアイドラの接続が甘い事で起こると考えられるが、少しすると定速が得られる様になるので、まだ暫し動きが悪い可能性が高いので、再度ドライブを分解して動きを確認してみる事にする。

テンションを強くすれば良いかと言えば、それは逆効果で回らなくなる。
微妙なテンションで、負荷があればアイドラが食い込む様になって早巻きしているので何とも微妙でシビアな部分である。
でもって、縦にして動作確認しているので、それも条件的には良くないが、悪条件でも正常に動作する位の方が良い。
条件の良い位置になければ動かない場合は、かなりシビアになっているかも分からないので、すぐに故障する可能性も捨て切れない。
少しの悪条件は良い薬…だと思う。
が、物と場合によるけれど(笑)そりゃそうだ。

逆さにすると、逆に早送りのトルクが落ちたので、向きにシビアである事がわかった。
後のロットでは改良されているのか、どの向きでも具合良い。
— A2Laboratory. Fabrication et réparation. (@a2laboratoire) 2026年4月8日
ヒビ割れピンチローラーの時にもアジマスは合わせたが、ヨレヨレの時とは状態も変われば、条件も変わるので、ズレるらしい。
ズレると言っても、そう大きくはないが、45°弱はズレていたので、ピンチローラーの劣化でもアジマスはズレてくるという事だろうな。
そもそも、クローズドループが正常に成り立っていなかったので、テープは遊んで流れていた筈で、正常な位置を走っていたとは思い難い。
特にクローズドループのドゥーキャプスタンの場合には。

もうちょい。
廻り止めをかけると少し進むらしく、少し手前にしておいて廻り止めをかけると具合良い。

これで良い。安定しているので安定して流れている。良い状態である。
合同ヘッドではないので、録音ヘッドも合わせるが、録音側は一致していた。
念の為、スケスケテープで走行状態を確認したが、良い位置を走っているので問題ない。
ローラーは柔軟性もあるし、滑りが少なくなったためか、クローズドループが完全と言って良い様に安定している。
以前は亀裂があったので、テープが撓んでいた。割れたローラーは最悪だ(笑)
— A2Laboratory. Fabrication et réparation. (@a2laboratoire) 2026年4月8日
歪んで四角くなるソースをテープに一旦落とすと、磁気の性質上、応答が鈍るので、クリップしたソースが少しオーバーシュートを起こしてクリップが少し緩和されるという面白さ。
業務用のオープンになると、その応答性が良くなってきて、より高忠実度になるけど、直流的な面では非常に弱いという事は同じ。
ディジタルテープの場合は直接的に音声信号が無いので、直流信号も記録できる。
符号化した信号をテープに含めるだけなので、あとはコンバーターがどれ程良いかで決まる様なもの。
---Intermission---

試運転。
1番上は私の。
出してきてみたら1番状態が悪いという(^ω^;;)
酷く固着が始まっていて、預かった2台と同じ症状になっていた。
巻き戻し、早送りは、何度かやっていたら動く様になったが、ヘッドブロックは全く上がらない。
ソレノイドはガツガツ鳴っているので、固着が酷くて上がらない事を言っている様子。
ホルダーも開かないので、これもやや固着している。
まぁまぁ私の物は別にどうでも良い。
お客さんの2台を試験した訳であるが、初っ端に手直しした方が、巻き戻し、早送りが完全レベルに出来なくなっていた。
再生に関しては問題がないので、アイドラが滑り始めたわけだ。
これは後日交換する事にする。