A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

HY31Z

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Hytronの31Z。買って実験しておらず寝かしていた。(忘れていた(^^;;
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フィラメントは直熱でシングルターン。

300Bは片側が運用中に切れても、片側を残す様にして完全に動作が止まる事は無くなっているが、300Aはシングルターンで、切れたら動作しなくなる。

然し乍ら、パラってあるよりもシングルであった方が音像のボケが少なく良いという意見もある。

そう言った意味で言うなれば、ボケの少ない音がするかも知れない。

ただ煌々とトリタンが光るから、光り物は明るい音がするという意見もあって。

ドンヨリ光っている方が落ち着きがあるのだとか。


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この手の球は大抵0バイアスで動かしてもそうそう電流は多く流れないであろうと推測で実験すると、PPでEp250 Ik14 mAだった。

推測通り。

それでAB2が主で、A1領域は殆ど無いから…B2級と言った方が合っているかも知れない。

1:2の入力トランスでどれだけ鳴るのか試してみるとゲインは上がらなかったが、cgが0Vを越えてA2級域へ入るとトランスで押しているとは言っても急激に歪んで低域は出難くなると思っていたが、その様な事もなく静かにシットリ鳴っている。

cgはどれ程A2域で振れるのか分からないが、割と入れられるから小電圧時には吸い込みは浅いのかも知れない。

自作マニアには難色を示しそうな代物であるが、こういうモノこそ一度は経験していた方が、ドライブの意味を良く理解出来る筈である。

6V6もドライブがしっかりとしているとシングルでもPPに劣らない。

ドライブが…と言い出せば、電源の重要性も必然的に付いてくる事になる。