A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

21LU8

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会社にガラガラと売られていた。

調べるとカラーテレビジョンの球で、データシートも簡易な物しかない。

負荷曲線も簡略されて、動作例しか出ていない。

暫しバカにしていたが…

簡易でトランスレスにて実験してみると、バカに出来ない程、都合が良い球だった。

都合が良いだけではなく、チョークを入れると、トランスレスっぽさがなく、普通一般に電源トランスを入れた様に安定度の高い物が仕上がった。

倍電圧整流であるから、1発目は100μは有った方が良いが、大きい容量のコンデンサに依存しなくとも、チョークを入れるだけで安価に作った小さい電源トランスのアンプよりも断然馬力のある低域の安定した音が出るのである。

これは良い事を得た。チョークを巻くのはなんて事ない。

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PPで実験したのだが、1本にハイμ3極と出力5極が入っているから、2本あれば初段、反転、出力PPになるから、丁度6BM8と同じであるが、そのパワーは上であろうし、発振もバラックでやって起きておらず安定的だ。

その内訳として、3極部はハイμとは言えども電流が割りかし流せるμ50程だ。

これは12AY7か、12AT7に似た物かも知れないと思って、Rlは電流を流す意味も含めて低めの50kを選んだが、1mA流れて具合良い。

反転ドライブも電流が流せるから、終段を程々押すのには程良いのではないかと推測。

とは言っても1mA程度、AB2級動作には移る事は困難であろうが、0Vギリギリ迄は振れる筈だ。

どちらにしても、動作曲線が不明であるから、どんな特性かは分からないが、悪い物ではない事は明白の様に試聴した印象ではあった。

 

小型に作ってみる事にする