2台目。
こちらは整流管がKX-83が刺さっていた。
NGとあり、電源を入れたら途端にヒューズが切れたそう。
長時間使わずにいると、水銀入りの球ははあまり宜しく無くて、水銀ができれば管の内部で完全に揮発した状態であるか、コロコロと玉になっている様な状態の方が好ましく、ガラス面、特にステム部分に鏡の如く広範囲に蒸着していると、プレート対プレート、或いはフィラメントとでショート状態にさせていると、整流の役割を通電直後にしないからヒューズが飛ぶ原因である。
或いは、1段目の平滑のCが大きい場合に、整流開始が安定しない通電直後に大電流が流れて、管内でバチバチと衝突が起きる事がある。
逆電流がケミカルへ加わると、瞬間的に大電流が流れる為にヒューズが溶断する。
この様な事がない様に、電源インピーダンスと平滑1段目の容量は守って使った方が本当は良い。
また、データーシートには、ソケットが上向きの、普通一般からすると、逆さにして使用しなさい。と書かれている。
KX-83には予熱時間の記載はなく、KX-80と差し替え可能となっているから、通常予熱の必要はない。
80と83の違いは、高真空度管か水銀入りかの違いであるが、内部抵抗は83の方が低い為、瞬時電流が必要でレギュレーションの良さが求められる、B級アンプに用いられる事が一般的であり、A級、AB級ではあまり必要としない。
最近は、見た目の妖艶さ(?)の目的で使われる事が多い。
予熱してやれば問題はないだろうが、一度ヒューズを切っていれば、2度目は程々飛んだであろう推測で、其の儘通電してみた。
思った通り問題なく使用できた。
暫く曇りが晴れる迄運転しておいて簡易ながら馴染ませ終わり。
大凡似ているが、微妙に1台目とは違った感じ。
2段目のCは交換したのか、それとも以前はこれが付いていたのか、1個だけ別物だった。
揃う同じ物の持ち合わせがないから、これは此の儘としておく。
気に入らなければ交換は容易である。
2Ωと2.4Ω。
もう1台は、2Ωと0.3Ωがシリースになっていて、調整していた様である。
ハムバランサの範囲に無かった為に調整したのかな…?調べてみないと分からない。
そんなで今日はここまで。
急に呼ばれる事が多くて、待てない方々が多過ぎて、同時に幾つかの事を捌かないとならない状態で電話をしながらメールを打ったり手紙を書くのも慣れてきて自分が怖い。
商売をしている知り合いに、土間でお客さんの対応をしながら、手は書き物をするという特技を持っている人が居るから、慣れるとやってできない事ではないらしい。