A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ナショナル T14-R1P

状態の良いナショナルのテレビセットが出ていたので買っておいた(笑)

無くても良いけど、回路図付き(笑)

替えのヒューズもセットであるから、特に壊れたという事は無かったのかも知れない。

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状態はワンオーナーに近いのか、それとも保管状態が大変に良かったのか、美品でパンクもしていない。
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掃除をしてやって部品を見た感じ問題は無いが、音声出力のoptを交換したのか、片脚のネジが止まらない位置に。

片方はガッチリ止まっているから問題ないけども、替えた物が少々大きくて、もう1方のネジ位置に合わず。

具合良い位置にシャーシアース用の捲り端子があるから、一旦外して、そこへ引っ掛けてネジ止めするのが良さそうである。

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ブラウン管はオリジナルらしく、イオントラップ付きの14AHP4Aで、ビームネックの焼け具合からして怪しいかなと、デリカのチューブチェッカーに掛けてみた。
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ブラウン管のテストチャートは無いのだけども、広告のブラウン管アダプタのサンプルチャートを参考に出来そうだから、繋いでやってみたら、上手い具合に指針が動くから、このGood、Badで当てになりそうだ。

gmを計っている訳ではなく、電流をチェックしている様子。
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状態が良いから、セレンも其の儘で使えるかも知れないと、テストしてみると、ダイオードとして成立していたから、フォーミングをしながら通電してみると、大体50Vで500mA、80Vで1A流れたが、B電圧は165V程度と上がらず、スピーカーからはハム音がしているから、整流不良らしい。

倍電圧の高リプル ケミコンも平滑も、水平、高圧のチューブラも温まってしまって、何よりセレンがかなり熱くなっていたから、内部抵抗が高くなっている様だ。

セレン整流器自体は普通一般的に、交換されているパターンが多いから、とうに寿命なのであろう。

ある意味でパンク防止の役割をしてくれたのかも知れない。

80Vを超えても高圧は発振せず、ラスタは見る事はなく試験終了とした。

ケミカルはかなり熱くなっていた。

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シャーシ上を見てみると奥は埃も多いが、水平発振のコイルが切れているのを発見。

どうやら、一部が綺麗な感じ、掃除をした時にコイルを切ったらしい。

これでは幾らか電圧を掛けても高圧は出ない。

 

Part2に続く...