A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

JAN 800 VT-64

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800のデザイン良いよねぇ、良いよねぇとお客さんと話していたら、棚にあるのを見つけてしまった(笑)

1ヶ月か前に2本買って、また2本見つかったからppにしよう。pp。

元々ppで使ってね。っていう類の球だから、それが一番良いはず。

リプルは盛大に残っていても打ち消し効果で無に近くなるし、そういう意味では、シングルでコンデンサ沢山入れてリプルを消す方法は確かにコンデンサの音が出て球の音から離れるし。

大きいチョークで、大きいコンデンサから隔てて、増幅の近くは小さいデカップリングで済ませる方法の方がシングルだったら良い。

ppだったら、ハムを残しておいて打ち消しで働かせれば、トランスは消磁効果があって完全に磁化しきらないから、スッキリと引きが良くなる可能性は十分あると思われる。

コンデンサも減らせる。

ppの方が実は簡単なのに、難易度の高いシングルで作りたがる方は多い。入門はppの方が良いと思うが。

シングルは単純なのに実は難しい。単純な物程難しいのは修理でも同じで、単純な物程壊れると厄介である。

入門で6BM8のシングルNFB無しは発振器になる可能性が高い。あれを入門にするのは鬼教官並。

まぁこんな話は良いや(笑)やれば分かってくるであろうし。

なんでも失敗の積み重ねが重要…

 

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800のドライブはB2で動かすならばドライブパワー6W必要でフルスイング320v〜だと、グリッドが@37mA吸い込む事になる。

6V6シングルを動作させている位に吸い込む。

毎度ながらに42をカソードフォロワで押せるか検討して、Ek200が出るからまぁそれでも押せるだろうなと思ったが、いや待てよ。

800がバニーさんなのに、“じゃない”のを持ってくるのは変か。

という事で、数年前に使った2C26を使うのが良いなと。

これがまた最大定格が不明であるが、GTソケットなのにトップへ持ってくる位だから、相当なパルス変調で使う用途っぽい。

という事は相当タフな事は分かるし、アンプを組んでタフな事は実証済みだから、これをドライブに持ってくるのは良い手だ。

ただ、あまり電流は流せないから、クラーフにしようかとも思ったが、ここはトランスに頼って、20kppの1:1を作って、これをドライブにして使ったら良さそう。

DC磁化が始まれば10kになるし、B級に掛かれば5kになるから、電流をグッと引き込む。

ただし、ドライブもプッシュプルで必要っていう。

まぁまぁカソードフォロアーにしたって2本は必要だけれども、増幅はしないから、ドライブも増幅出来るのは無駄(?)ではない使い方と思う。

無駄ではないけれど、昔は増幅させない使い方は嫌われていた。

バッファはトランスで良いだろうという事かな。

それ言うなら、三極管の整流管は増幅しないじゃん(ーー;)

まぁ、当時は都合良い大きさの整流管が無かったから仕方なく三極管を使ったとは思うのだけれども。

球は高価な代物であった背景もあっただろう。

当時の人が今のカソードフォロアーなんて見たら何て言うかな(^^;;

 

Ebはタップを分けて取った方が安定かと検討したが、抵抗で分けても2.5W程度。

ただ、電流が変化するとこの電圧は上下してレギュレーションが悪いかなと思う節があるから、定電圧放電管を2本シリースに使えばレギュレーションの面は安定する。

ただし供給側のレギュレーションには依存する。

2C26へは20〜の信号があれば、計算上800をフルスイングさせられるから初段とコンバータがあれば良い。

初段は20vあれば良いから、UY-27が多量に余っているし、それで十分であろう。

2C22は手持ちないし。

少し鈍感な程の球でないと、高感度では瞬間に最大パワーが得られると危険極まりない(笑)

最も、もっと電圧を低くすれば出力は小さくなるが、パワーがあった方がスピーカーを十分ドライブ出来る。

そんなで考えている時間もまた楽しいもので(笑)

要実験ではあるが。