A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

SL1 組完

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巻いたチョークを組んで、それを本体へ組み込み配線。
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電源ユニットにもチョークが乗っかって、ダブルチョークの平滑になる。

この機会、オリジナルを超えるべくS/Nを目指したいところ。

1段でも相当リプルは減るが、更にもう1段入れて、かなり綺麗になった後で、電燈線電圧のフワフワとした電圧変動を、5V以内に収める定電圧放電管でレギュレーションを良くする。

定電圧放電管の作用は、入力電圧が変動しても、定電圧という様に、一定に保つ自動抵抗の様な物である。

ある程度の電流は捨てる事になるが、それと引き換えに安定した電圧が得られる。

 

ここで思うのが、リプルが残った儘に、定電圧放電管でドロップさせたならば、リプル分より以下迄をドロップしているのだから消えるかと思ったが、電圧は一定に保たれるが、リプルは幾分減ってはいるが、思ったような結果にはならなかった。

石の場合はツェナーが同等であるが、熱雑音が発生する様である。

球の場合は放電を起こしているが、高周波的な成分は現れないのかは不明。

パラにCを入れている回路が多いが、これは制限があるから、大きい容量の物を入れると発振を起こす。

高周波で…という内容は、容量が大き過ぎる可能性も考えられる。

 

本体は組完になったから、電源ユニットび移る。

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電源部は石が変えられ、パターンも変更してあり、かなり手が入っている。

平滑Tr.は増幅側からのフィードバックで電圧を下げる方式であり、その様な回路は取り払った為、不要であるから全て要らない。
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コンデンサはかなり焼けていたから総交換。

チョークは元々の平滑部分のCの大きい容量が不要になった為、この隙間にチョークを詰めた。
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今回、フィラメントの配線と信号線を一緒に束ねているが、DC点火であるから、ハムは基本的に入らないからこれで良い。

ACがそもそも無ければ、ハムは出ない。