文化の日。
郵便局も銀行も休みだから、研究所もお休み。
片付け、断捨離。
少し荷物が減ったが、まぁ奥から奥から沢山出てくる。
昔撮ってたフィルム箱はビネガーシンドロームが始まっていそうなニオイ。
手焼きのB&Wはマット使っていたからか、今のツヤありとは全く違う質感。
少しフォギーが掛かってるみたいな淡い感じ。
フィルムも自分で現像していたし。随分と懐かしい。
洗いが悪くて紫色になるのだったか?忘れた。
どちらも長崎で撮ったものと思う。
ビルヂングは、表通りと裏通りが貫通したデザインで面白い構造。
でもってかなり古い建造だろう。
古い建物と言えば、旧水力発電所はかなり美しかった。
ガラスもランプも当時のデザインは優美。
2階から撮影したもので下の5m程の大きな丸穴に発電機が元々鎮座していたが、撤去されている。
2階は事務所と制御室だった様子。トイレもある。
梯子を登って3階は窓の手入れ用のフロア。
1階は発電機のある吹き抜けフロアと、その横のフロアは高圧送電端子が並んだ部屋があった。
地下1階はコウモリが多く真っ暗。小型発電機かが有った様な残骸と発電機の真横のメンテナンスフロア、隣フロアは資材置き場かな。
地下2階は更に暗黒でビショビショ。
輪切りの錆びた大きいパイプが通常見る物でないからか不気味。
発電機の水を受ける水車の部分はカタツムリの様な具合にグルリと回り込んで先端は細くなる。
塒の巻いた中央は排水口で、もしも落ちると下の川へ出ると思う。曲がっていて先が見えない。川の流れる音も聞こえないから危険な可能性が高そうだ。
ダムから導水管を伝ってここへ来る訳で、通常ではお目にかかれない。
作業員に従事ている者でも、導水管の中を歩く事は稀。サージタンクの中を歩くのもやはり体験出来ない。
サージタンクは高い筒状の建物で、落ちたら命はない高さ。
廃墟の中では一番自然の緑と具合良い割合で美しい。
最近はフィルムも高価であるし、見に行きたい廃墟も少なくなった。
歴史的に価値あると認定された廃墟は綺麗に手直しされて嘘臭い新築みたいに生まれ変わったりしている。
それじゃぁ意味が無いんだよなぁ。古い其の儘が良くて、ある程度の汚れも、それが味なんだよなぁ。
ピッカピカにする必要はないし、傷も傷で過程の1つ。
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こんな綺麗に物が手前にない時があったんだよなぁ(^ω^;;)