A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2024/05/03

シロネアンプ続き

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フォノ検査。

RIAAカーブは綺麗なものである。

20c/sで30mV以上入れると歪んだから、限界値30mVとして、標準的な1kc信号に対しての言い回しでは、計算上≈190mVとなる。

 

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プラグが熱を持つのはどうやら酸化被膜らしい。

磨いてやると熱くなる事は無かったから良しとする。

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端子も同様と思われし、接触が悪かったから磨いた。

かなり真っ黒。ただ、古いなればどの物でもそうなるから、これは致し方ない事。

手入れが必然ではあるけれども、なかなか何が悪いか判断するのは修理屋でもなければ、検討が付き難いかも知れない。

熟知した専門に任せた方が良いかと思う。

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カソードが直接マイナスへ戻っていて、電流が幾分流れているのか分からないから、0.5Ωを挟んだ。

レンジはX2で電圧を読んだ値が電流値である。

それで35mA前後で左右合っていたから、70mA流している。

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接触の悪いTAPE-SOURCE切り替え。

これは電力型であるから、接点に銀は使っていないと思う。おそらくバネ式。
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燐青銅と思われしバネ板がシーソーになっている。接触の悪さは、バネが弱いのもあるだろうし、酸化被膜もあると思われる。

清掃、接点復活剤を塗って抜いて、組み立てる。

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上がり。
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組み付け。

試験問題なし。

 

最終試験をして出荷する。