A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

コントロールアンプ

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想定していた構成とは少しづつ変更が加わって、電解コンデンサレスでやろうと思っていたのだけれども、それだと収まりが利かなくなってしまい(^ω^;;)

結局ブロックを2本。それもエルナーのヴィンテージ。

ヴィンテージと言うと聞こえが良いけど、いつ壊れても不思議でない代物だから保証はできないが...

それで言ったら真空管も同じかな...いや、真空だから保存率は高いか。使い倒した物でなければ。

https://www.google.co.jp/amp/s/buzzap.jp/news/20111226-antique-fruit-cake/%3famp=1

こういう事もあるみたいだけども、まぁ真空で封が出来ないか、それを保てない部品の類は、食べ物と同じでナマモノと思っていて間違えではない。

化学反応の作用で特性を得る様な部品は特に劣化が無い事はない。

コンデンサの危ない所は、フォーミングしないと爆破する可能性が十二分にあるという事。

古い物は特に電流が流れる様になるから、これが急激に起こり、電解液が気化してパンクする。

防爆弁があればアルミ筒が手榴弾かロケットになる事は少ないが、まぁ危険であるから、フォーミングはした方が良いし、温まる様なコンデンサは使えてもやはり危険ラインと思っていた方が良い。怪我してからでは遅いという事もある。

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穴あけ。

この並木のボール盤(ベンチドリル)もベアリングが傷んできている。結構音がする。

でもこの単相モーター、ブンブン振動が少ないから好きで(笑)

近年の新しいのは小さい形状だけどもブーンって振動して気持ち悪いし、品物が振動で動く程、凄いのもあるから好きでなくて。
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自分が使う分には古いJunkでも良いけどお客さんに渡すのは、新しい良いのを提供したいのだけどね(^^;;

お客さんの希望なもので(^^;;
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組み立て。

WE513Cだって、いつまで使えるか不明だけど、まぁ高価で売っているのだから欲しがる人が多かれ少なかれ(^^;;

豊かな時代の証拠なのかな。古い物に価値を見出せるのは。

多分発展途上国では、古い物が高く売られているという事はないのではないのかなと思ったり。

捨ててあるのを拾って来て直して使う人はいるだろうけど。

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トランスのヒーター引き出しが3.15Vが2つっていう珍しい構成だから、中点を見つけて6.3Vになる様にして。

プライマリもダブルで、間違えて逆相に繋いでしまっていて、其の儘実験したら、ビーと鳴って4Aも流れた(^ω^;;)

互いに引っ張りあって大電流が流れたという事だ。
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今回は2つのトーンコントロールが選べる面白い構造で、一方はヒースキットのコピーで、セラミックを使った、応答速度の速いジャキジャキ系と、フィルムを使った所謂普通のタイプの2種。

フィルムの方は、WEアンプの補正用で、ナローレンジをHiFiらしくする為のカーブ。L:1kc H:3kc

カーブに合わないアンプを使うと、聞いた感じ不自然な印象のカット/ブーストになると思われる。

ヒースの方は1kcをセンターであるから、自然な印象がする。

ただしセラミックは高周波特性が良いから、高域の応答速度が良くなり、HiFiでないアンプをHiFiらしくするには適した構成である。

再現性の良いアンプを使うと、セラミックらしいジャキジャキ感が高まる。

ギターアンプでも使われる事があるが、オーディオはノイズカット用のデカップリングに使われる程度で、信号ラインのカップリングに使われる事は少ない。

と言っても、デジタルオーディオの類はセラミックの海であろうが(笑)

寝ボケたアンプかスピーカーを押すには、丁度良くシャキッとさせるエッセンスになる。

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とは言うものの、結局手持ちでディスクセラミックの高耐圧品がなくてフィルムである。

一部に使っただけになってしまったが、これでもカソードの補正用にディスクセラミックを使っているから、シャキシャキするハズである。