A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

平滑不良でもハムが出ないのか

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推奨回路はプレート側へ供給しているBは、整流管を出たら4μFに入って其の儘OPTへ入っている。

平滑は4μFだけで行われるが、これでは平滑不良な事は間違えない。リプルが結構残っていそうだが、ハムが出ないものなのか気になって仕方なかったから実験した。

別に用意したP.Tと5AR4で整流し、サンガモの10μFだけをフィルタにして供給する。

ケミカルはインピーダンスが高いから、大きくするかパラレルに数個並べる必要があるであろう。瞬間的なパワー供給に変化があるだろう。

もっぱら、1kV耐圧で当時を考えるとオイルだろうと、同じくオイルにしたが、容量は倍程ある。

フィルムコンでもインピーダンスは低いから、容量が小さい割に瞬間に凄まじい大電流が得られる。
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P.Tは2A3s向けの電蓄セットに入ってた物であるが、380V両波で120mA取れる。

5Vで2Aタップだから、終段2A3で当時のレパートリーを考えると、5R4、乃至5V4、ギリギリ5Y3、KX-80が該当する。

後の5AR4は其れ等の改良品で傍熱型。これが手持ちあるから、これを空中浮遊で使った。

初期のテレビジョンセットのトランスの頭に5Z3が乗っかっていたのを彷彿とさせるデザイン(笑)

 

結果は、ハムは聞こえない。

試しにコンデンサを通電中に外してハムレベルを確認したが、案外小さい。

もしかすると、DCバランスを調整すると打ち消しで完全に消えるか?

信号を入れても確認したが、コンデンサが無いと低域が出なくなるというか、100c/sの変調に乗ってしまうから、無しには出来ない。

瞬間パワーを供給する意味でも、Cはある程度大きくインピーダンスが低い方が、綺麗なピークが得られる。

鈍いと立ち上がりがボケる。そんなアンプは多い。

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確認にリプルを観測。30Vのリコギリ波状のリプルがある。
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Cを外すと谷の深いリプルになる。