A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

PT15 FilmCap.追加

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ソーレンのフィルムコンを追加。

15μFと小さいが、ケミカルに比べるとインピーダンスはかなり低いから、低容量でもかなりのパワーがある。

ショートさせるとかなり危険。

充電時には0Ωを切るから整流管にはかなり負荷が強くなるから、指定のインピーダンスのトランス、もしくは固定抵抗を挟んで保護した方が良い。

安定は20μFにプラスで良くなるかな。

電源インピーダンスが低くできると、低域が少しは出易く押しが良くなるかなと推測。

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毎度のオシロではV/DIVの最低レンジが10mVで、分解能が悪く残留リプルを綺麗に観測出来ないから、ナショナルの高性能オシロに変更。5mVレンジにて。

残留リプルは大凡5mVある。

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2mVレンジにて。

ハムバランサと-Cバランスをシビアに調整してみる。
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完全に無になる事はないが、最終に残るのは100c/sだった。
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残留リプル2mV迄になった。

AC点火でこれならば、かなり優秀。

ただし、これは一時的なもので、すぐにズレるのは言うまでも無い。

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抵抗負荷でF特を見てみる。変化は無い様だ。

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参考に、追加前の特性。

 

聞いた感じはハムがまた一段と無くなっている。

ただ、少しマイルドにHiFiになった感じがする。際どい高域は出ていないが、落ち着いた感じはある。

中高域のピークが柔らかくなった為か、低域が出易くなった様にも感じる。

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試しに調整卓に入る前のローカルをH.Pでモニタしながら、聞き比べてみたが、ヘッドホンでは随分と低域がサッパリしていて、箱鳴りの含みのある音はしないが俊敏な音はする。

耳に一番近いし、振動板もフィルムの極薄い物だから、15吋の大きく重いコーン紙と比べると、応答速度が良いのは頷ける。

大らかさはTannoyの方が有利だが、小さい細かい音は少し鈍感かな。

耳のすぐで鳴っているのと比べては比較にもならないのかも知れないが、リモートカットオフの球の特性として、浅いバイアス程、μは高く、深くなればなる程にμは小さくなる。

カップリングのCがあるから、バイアスの変動は少なく済んでいる筈であるが、小さい信号程ゲインは大きくなり、大きい信号程、ゲインは据え置きになる。

従って、細かい音程出易くなりそうな気はするが、そうでもないらしい。

実験してみないと分からないと言ったらそんな具合だから、それもそれで面白い。