A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2022/04/11

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地震も最近また多い事も配慮して、転がり壊れる前に状態の良い時に手放した方が良いと思って売りに出して既に売却済である。

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部品棚の上へテレビを乗せ、その上に更にテレビを積んで、更に本を2列で積んで、またその上にアンプを乗せて、自分の背丈以上に積んでいた。

流石に地震で振られるから、押さえに行かないとならなく、自分が居た時に起これば良いが、そうでなかった場合には、本の山がトーレンスを直撃するかも知れない。

オートチェンジャーはシビアーだから、そんな事をやったら再起不能な程に壊してしまっては勿体無い。最も製造台数が少ないから値段も違う。テレビが何十台買えるか(^^;;

そんなでテレビ1台減るだけでも結構視界が広くなる様な雰囲気である。

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後ろにあるコンソールラジオがよく見える様になった。凄い埃の層。白い。

電氣時計は埃になっているが静かに正確な時を示していた。

奥の窓にはまだ手が届かない。

この際だから、もっと放出して持ち物を減らそう。断捨離しないと底の方の箱に何を保管しているのか、何を持ち合わせているのかも把握しきれていないから、部品は多重で過大在庫を抱えている可能性が高い。

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下段のテレビは色々あってタンポにしていたのだけど綺麗にしてきた事もあって、久しぶりに使ってみる。

これもテレチューブは古いタイプで、ビームネックは長くて、80°だったか70°だったか、記憶がボケたが、エミッションが上がってくる迄、結構な時間を要した。絵が暗いが、水平垂直発振は安定が良い。

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10分しない程度で最高輝度迄上がってきたから、まだまだ元気が良い。かなり眩しい。

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ナショナルはフォーカスがグッと寄るが、数年の差で、結構改良があるものである。

こっちはコントラストがグッと深く入るし、フォーカスは少々ボケ気味ではあるが、発振の安定度は優秀なもので。

ただ画面がいっぱいっぱい広がり良いのであるが、端が見えないと困る場合があるから、ワイズで小さくしようと回したが、変化がなかった。

裏面を覗いた序でにヒューズの掛け位置を見たら、100に入っていたから、110に差し替えて、ワイズが一回り小さくする事が出来た(笑)

1割Bもヒーターも下がるが、トランス付きの高級型だから、ラッシュカレントはレスの様には起こらないが、まぁまぁ10分程度で輝度が良くなるから1割低くても活性化は止まらなくであろう。

活性化が進まなければ、100に戻しゃ良い。

フィラメントの寿命優先と言えば、そんな様である。

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また更に旧型は輝度は明るくないが、もっと古い物は、部屋を暗くして見るのが当たり前であったから、時代の進歩を一部屋で理解出来るという(笑)

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もっと古い物はテレビというよりオシロスコープを受像機にする、最初機の実験、アマチュアによる物があるが、蛍光面が丸々していて、更に吹きガラスの様な不均一感があり、フォーカスも中央から少しズレてしまうとボケるという。これで絵を出すにしても間延びとボケが多かった事であろうが、それでも絵が届く技術の凄さを体感するには十分であった事と推測。

同じ1kcの矩形信号を入れても、増幅段の球の動作曲線不均一による歪みが出てスウィープが不完全と考えられるが、今の今に動くだけでも希少な存在であろう事と思われ。当時の技術はこんな様だったとすれば、あまり歪み率は良いとは言えなさそうである。

こんなで調整していた…と考えたらである。

もっと極めると精度が上がるかも分からないが、あまり触るとオリジナルとしての価値が下がって行くから其の儘になるべくした方が歴史的価値は高い。

磨いて色やら塗り直したり、手を加えて加工してしまった物は、実質価値がない。

綺麗に修理して色も塗り直した方が高く売れているが、あれは博物館には納める事が出来ない代物で、手を加えたオリジナルとは掛け離れた物であるからである。レプリカ的な扱いになってしまうから、オリジナルのボロボロの方が価値があり高値であるという不思議である。