A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

トランス色々

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今一般に市販のトランスで、其の儘使うと低域が出難い特性の物がある。

ハイは出易く、タップの使い方で、薄めのUL接続にして、SGへフィードバックせしめて、ハイの上昇を抑えている。

これだけでも明るかったハイが落ち着き、低域が出ている様に感じるが、まだ深い方が浅い。

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改良前特性
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改良型トランスによる特性

125c/s辺りから緩やかなカーブであったが、グッと低域が延びた。

100c/s辺りからカーブが大きくなるが、25c/sで-20dBであったものが-10dBに改善されたのである。

聴感上もかなりの充実度があり、小さい音で聞いた時の物足りなさは結構補えていると感じる。

ラウドネス補正が入っている訳ではないが。

今また、117N7、P7、L7、M7、色々と実験を重ねて、何処までコストを削ってバランス良い時定数で鳴らせるかやっている所である。

コストを削る分、ハムは残るが、まぁまぁ音楽を楽しむ分には昔の廉価品よりかは特性は良いであろう。

特性を良くするか、ハムを消すか、両立は高く付いて当たり前である(笑)言うまでも無い。

でなければ、高級品の意味はない。