A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

600Ω 1:1 小型トランスの性能は如何に

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数十円だったので遊びに買ってみた。

期待は出来ないが、600Ωの1:1 絶縁入力トランスらしい。
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巻き数は分からないが、雰囲気からして300ターンあるか無いかではないかな。

見た感じ割りかし太めの線が巻いてある様にも見える。

後でバラしてみよう。

計測すると...

DCR140Ω

487mH imp138Ω

だった。

インピーダンスが低過ぎやしないかな。

600Ω回路で使うならば、最低でも600Ωはないとマズイのではないかな?と思う。

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600Ω出しが出来るOSC使って、ピークホールドを掛けてF特を見てみた。

100c/s迄は良しとしてそれ以下は緩く下がる。

高域特性は良いから、昔のトランスっぽい低域の出ないトランスだ。

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1:1だから、1次2次は基本は無いが、内巻き外巻きがあるから、逆使いでどうなるか試すと大凡5dB下がった。

どうやらこちらが外巻き側らしい。

高周波特性側は変わらないだろうから、スウィープさせなかった。手動という事もあって(^^;;

 

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シールを剥がして安い意味が分かった。

EIでもなく、単にEを組んだだけ。

低域特性の悪さはこのコア自体のお粗末さにあるかも知れない。
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0.07の線がダブル巻きしてあった。

0.025の線があるから、巻き替えるともっと巻けるから、少しは低域特性が改善されるだろうか。実験してみる。

バラすと650Tで、このボビンだと小さいから700Tはありそう。

 

1次860T、2次に巻けるだけ巻いて2060Tになって、巻き数比は1:2.4になった。

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逆使いして特性を見たが、低域の特性は伸びは良くなった。

やはり巻き数が足りなかった様だ。