A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

MCトランス測定

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昨日の続編。

2セクション MCトランスの特性をとってみる。
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4kcを境にグッと落ちていた。

ステレオで揃っていたから、組み方不良ではない。

EQをRIAAから、OLD78に切り替え使うと具合良いトランスかな。SP盤を再生するに向いている古典的なトランスらしい結果である。

外側を使って巻いたから、今度は内側で試してみる。

内側であればコアに近付くから、特性は良くなるかも分からない。

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と思ったが、同じだった。

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もっと巻き数を増やしてみたバージョンでも同じく、4kc以降が山になって急激に降下する特性だった。

低域の衰退には改善があって、持ち上がっている。

ある程度多く巻いた方が低域が豊かに伸びる事は分かったが、2セクション巻きでは、高域の伸びが悪いという事が分かった。

古風なトランスの典型とも言えそうな特性になるのは、コア素材以外に、やはり巻き方らしい。セクション分けよりか、重ね巻きの方が具合は良さそうだ。

 

2セクションには分けたが、高域結合が良い様に、2次側を1次側のセクションに僅か重ねて巻いたらどうなるのかも実験してみる。

3セクションにもしてみたいが、かなり細くなる。

現行では3セクションボビンは手に入らなさそうである。