A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

クロスオーバー ネットワーク

ハークの続編。

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手持ちのLCRでパラったりシリースにしたりカットしてみたり。

クロスオーバーと言っても、フルレンジ1本をどうにか補正しようという事であるから、クロスオーバーとは言わないと思う。フィルタかな。英語圏だとスピーカーネットワークというと、インターネットの方のネットワークスピーカーシステム(無線だったりの)を意味する様(?)で、フィルタの事はクロスオーバー回路という様だ。

 

さて、特有の中高域にクセがあるか、明るい音がするが、結構キツイ感じもあるから、どうにか聴き易くならないか実験。

ダイナミック(フィールド)は大体こんな感じの明るい音がするから、ダイナミック特有の持ち味と言ってしまえば、それで片付けられてしまいそうだが。

どちらにしても、特定の周波数でピークが鋭く立ち上がっている事と推測。

専らラジオや電蓄で使う場合は、OPTに1nFを挟んでハイカットしておく使い方が主流であったし、内部回路で補正をしているのも良くあるから、メーカーの組み立てたラジオや電蓄から、ユニットだけを外して他で使おうとすると、クセが出てくるなんてのもあるから、セット品はそのセットで鳴らすのが一番良い音がしていると思ったり。

この日本ハークのユニットは、ユニット単体で売られていた物で、自作ラジオ、電蓄向けの所謂凝り性向けにワイドレンジを謳った当時は高級品の類。

特性はそんなに凄く変なカーブでは無いであろうが、エッジを修繕したし、柿渋を塗ったのか元々なのか、コーンにも何か施してあるから、当時の特性が今に保たれているのか、と問われると困ってしまう。ただまぁ、聞いた感じはワイドである。

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逆さダンボールにしていたのを正面にしてみた。

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VCに直に入れてスウィープさせてみたところ。

ピークホールドで青の部分が実測である。

iPhoneのマイクだからそんなに精度は良くないかも知れないが、アテにはなるだろう。(perhaps

650c/s辺りが20dB下がっていた。

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L 2.4mHに対してVRe 100ΩとC 4.7μFをシリースにして、VRで聴感上良いところを見つけて計測したもの。

600-800c/sに窪みは相変わらずであるが、少し改善が見られる。

1kc付近にピークがあるが、これがうるさく感じる原因かな。

少しハイが鮮明でなくなり2Wayにしたくなる雰囲気。


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色々聞きながらやっていると、この繋ぎが今のところ良い様に感じられる。

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測定してみると結構良いセン来ていた。

90c/sが立ち上がっているが、ダンボールエンクロージュアでは出過ぎには聞こえない。

特有のクセは残っているが、ギャンつく様なキツイ音は和らいだ。

UZ-42のラジオで鳴らしている時っぽい雰囲気に近付いたかな。