A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

WEのキープリレー

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1910年代の電話交換台(?)のリレーだとか。

真鍮のカバーが掛かっていて、物凄い物資投資している。

ただ、殆ど接触子が動かなかったり、離れていたり、壊れている様である。

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バラしてみると、水没歴があるらしい。
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ボビンには100と記載があるから、100ωの様に思うが、実測5.2kωあった。

2つ共に同じ値。

試しに100Vを入れてみて、19mA程流れるが動かなかった。

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一方にバネが掛かっていて、一方方向へ倒れているが、2つのコイルを通電すると、互いに引き合って、動作はしない。

どちらか一方をショートさせて不通にすると、ONになる。

そしてもう一方をショートさせると、リセットになる。

実際はどの様な使い方をするのか分からないが、極めて珍しい、電磁キープ型のリレーの様である。

もしくは、パルスに対してのラッチングリレーかも知れない。

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動かない、動きの悪い理由は物理的である。
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一旦組み直し、動くのか実験したが、動かなかった。
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大分錆びているから、コイルも切れかけなのではなかろうか。

そう思って、巻き直しをする事にした。
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“100”

もう1個のリレーのコイルは40になっていて、40ω実測であった。

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30,000回巻いてあった。

5.2kでも不思議ではない。

随分と古い様な印象があるが、巻き直しをして5.2kで作ったのか、それとも元々5.2kだったのか分からないが、オリジナルかな?

高圧で動作させる方式なのだと思うが、一方が低圧だから、それに合わせるか、近付けたい。

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場所が手狭で巻き直しを此の儘遂行は厳しいから、一旦片付ける。