A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

阿部式電気時計 変換器

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初っ端に作った30秒信号→1分信号型へ変換するフリップフロップは動作している。

ただ、エラーを起こして、1分づつ遅れて行く。週1度あるか無いかであるが、毎度1台だけ世話するのは手間である。

リレーとダイオードだけの構成だから、そう難しい回路ではないし、エラーを起こしそうにも思わなかったが、実際は違った結果で、計画通り上手く行かないモノだなと再認識。

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キープ型のリレーは、今は生産終了していて入手が難しくなっているから、手に入る物を買って来た。

以前使ったPanasonicのキープリレーは、小型な割に、パチンと結構派手な甲高い音がする。

オムロンのは聞いた所、割と低めで、癇に障る甲高い音はしない事が分かった。パナよりか音も小さい。

黒いG6AK-274Pが一番静か。コチっと動いたか分からない具合。

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2線巻の表記通りに使うと正常に動かず、不思議だったが、逆相に入れる事でフリップフロップする様になった。

コイルを試験した時は逆接だとセットかリセットに同期して解除されなかったが、どういう事か?
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1Cだから、4個必要になって、数が多いだけ電流も食うが、12Vで30mA少し。

黒い方のが、半分程で親時計のスイッチング機構に優しいかな。

小さい基板が無いから、また今度買っておく事にする。

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9Vの定格電圧のコイルをシリースに12Vで動かすから、大凡半分程であるが、磁石が入ったリレーだから案外定格の半分以下にならない限り動作する事が分かった。

但しエラーは起こす可能性は十分高いから、定格を入れた方が良いが、この頃の阿部電気時計のコイルは定格は幾つを見積もっていたのか計り知れない。

6Vでも動くし、はたまた、電話機のゼネレーターでも動く。

あれは100V近く発電するが、負荷によって電圧が下がり、電流が流れる様になる。

沖電気や東京電気時計の小時計は12V定格と銘板があるから、それに従って12Vを選んだ訳であるが、コイルも結構巻いてあるし、数kΩあるから、電流は少ないし、焼ける事はない。

当時は電池であった事も考えると、何Vと表記出来なかった可能性も考えられるかな。

湿式電池なんて、かなり不安定な媒体だった事と推測。

定期的に水を足したり、手入れが大変。

昔は懐中時計に脚が2本生えて、赤い線が1本出た形をした、ポケットメーターがあって、それでバッテリーの残量を計っていた。

今で言うポケットテスターである。バッテリー専用だけど。

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こんな様なモノ。

現物を手にした事はないけれども、骨董市で稀に見た。

¥20kとか付けているのを見たけど、用途か限られるから、実用では欲しがる人はいないだろうなぁ。

秋葉原でも、Junk箱に¥1kで売っていたのを見たけど、買った事はない。

戦前から戦後もあったかな(?)、ラヂオが電池駆動全盛期の物と思うから、博物館行きな代物と思われ。

 

そんなで組み付け動かして様子見しているが、とりあえずは問題ない様に思ったが、1分づつ遅れる症状が現れ出した。

困ったなぁ。前と同じ…