A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2024/03/12

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先日遺品の整理で受けた部品類は整理をとりあえずした。

几帳面で、ほぼ全ての厚紙の仕分け箱は手作りで、眞空管をペアにしておく箱迄も手作り。

箱マニアか箱作りのプロ。そう言っても過言では無い出来栄えである。

しかしまぁ、空箱がかなり多くて、勿体無いとは思ってしまうが、保管するにも膨大過ぎてその大半を潰して処分したのであるが、これがまた超頑丈(笑)

セメダインで接着しているのか、剥がれない。

剥がして畳もうとすると爪の方が参って、また割れてしまった。

それでナイフを間に入れて切っていこうかとやったが、これがまた何層にも貼り合わせているらしく、硬い。

もう大変に素晴らしい出来栄えである。

それで、最終的には潰すしかなかったのである。

 

完成品アンプも、今度はアルミであるが、箱が凄い頑丈に完成していて、落としてもJANレベルの様に強靭である。

ネジ止めも長手で50mm毎、短くても3箇所は入っているから、これを外すにもまた大変だった。

というのも、箱作りは最高基準と言っても良い程であるが、ハンダ技術は申し訳ないが、良いとは言えない。

もっぱら、ハンダがしてありそうで、塗れが悪く外れている、イモになっていて垂れている、線被覆が溶けて芯線が出ている、依線の一部線が横へ出ている…と言った具合で、通電は危険性がある。

ショートしてヒューズが飛ぶ…というケースは1度や2度の経験ではないのでは。と想像。

 

何台バラしたか、もう忘れてしまったが、全てが全て電気的安全性が危うく、ブロックケミカルも破裂済であったりして、ぱっと見で危険判断な物は部品に解体して。

それをやっていたら、この1台が最後になってしまって、これもやはり同上であるが、形になっている1台は残しておく事にした。

しかしながら、此の儘では危険で使えないし、かと言って置き物としておくにも、普通よりも大きいから使えない物を置いておくのはちょっと困る。

であるから、これを手直しして安全に使える様に、互換性のある様にして使う事にする。

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アースの線は、線を線に継ぎ合わせてやっているから、細かいヒゲが発生しているが、ショートしないのが凄い。

高周波回路の様にトランスの出た直後をシャーシへ落としているから、これはハムやら色々とノイズに悩まされるかも知れない。

電氣ループ、信号ループを考えて作った方が理想的である。
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全部やり直しをする。

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整頓しながら回路を把握。

電源部から追って大凡全回路は理解。

同時にやりたい事も把握。

信号のループに大きな容量のケミカルが入るから、これに左右される傾向にあるであろうが、通り道には一流品を入れている様であるから、これの音が出る事は想定しての事かも知れないから、これは尊重して、維持して。

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片chを整理した所で、クオード風のコピーである事迄は理解したが、左右のchで、ミラーになった様な並べ方であるのに対して、回路はミラーになっていない部分があって、これだと下半分の増幅バランスが怪しい。

これは頭の中に描いた回路では処理が追い付かず、明日に書き出してミラーにしなかった時のバランスを考えてみる。

どちらのchが正しいのか分からないが、反転信号を初段へ戻すだけだから、ゲインの差だけの話である事と推測。

しかしながら、ここへNFBが割り込んで入って来るから、左右で上下の増幅がバラバラ反転正転していては、問題が起きそうには思うのであるが…。

特に測定器はなかったし、ポケットテスターだけだったから、最終測定は全くなのかも知れない。

発振していても不思議ではないかなと思う節もあるが、もう原型は無いから、それの有無の確認はもう出来ないが、他人の家に迷惑になる発振を起こしていなければ、発振していようが、していまいが、どちらでも良いとも言える。

高周波過ぎて、電燈線を伝って他人宅のラヂオでウチの音楽が聞けるなんていう状態にしなければ良いだけの話である。