A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

方形波を作る回路

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先日の方形波発振器の回路の原理を理解する。

 

回路は左から右へ信号が流れる様に書くのが標準的であるから、その様に。

即ち、初段というのは、左側からを言う。

 

ループ発振を止め、入力として正弦波を入れる。

これはある程度の大きさが無いと、綺麗な正弦波が得られる事は分かった。

即ち、発振で得られた時には過大な信号のループとなる訳であり、飽和を利用して方形波を得ているのである。

 

今初段のプレートを見ると、正弦波の上部が供給電圧Ebbを超えてクリップしている。これは過大な信号が入った為である。

そしてそのカソードへは、逆さの信号が出ている。

この逆さの信号は、次段のカソードを伝って入力される。

次段のプレートへは、逆さの信号が現れるが、ここでもEbbの境界線を超えて、クリップしている。

これによって、矩形波が完成する事が分かった。

 

即ち、上下のリミッターを上手い塩梅に、供給電圧Ebbによって行おうというものだ。

他の手としては、整流管を上下に使う。

これによって、整流の鈍感な領域は無視され、信号は出て来るが、ある所から整流管が働き始めて、信号がクリップする。

これを±で両方やれば、定電圧の矩形波が得られる事になる。

 

今回の場合は、大きい信号を得ながら、尚且つ合理的に矩形波を得る事ができる。

 

更に、このカソードへコンデンサを追加する事にって、この充電を利用して、ノコギリ波を得る事が出来る様になる。

但し、タイミングの塩梅が微妙ではある。

 

欧州のテレコで、キャプスタンモーターをAM変調して差動駆動していたのがあるが、あれが眞空管式の発振器であったから、この様にすれば、モーターの回転制御も難しくはないという事が暫し見受けられる。

前々から、球でモーター制御を行う実験はしていたが、それが少し前進しそうである。