A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

6AU6のS/N

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先日のユニットにある6AU6、これがどれ位のS/Nなのか調べて、フォノアンプに適当なのかを知りたい次第。

しかしまぁ、昭和37年製造のお古だから、コンデンサは相当怪しい。

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何時破裂しても不思議ではない様な顔をしているが、ドロッパーを介して通電してみて、電流を観察しつつ、徐々に電圧が上がって供給の250vに迄達した所で電流は殆ど流れないに等しくなったから、まだ正常で使える。

温まりもしていない…が、古い事は間違えないから、何時急激な化学変化を起こして不良になっても不思議ではないから実験程度に収めておく。

ケミカルの不良というのは、基本的には電流が流れる事で熱になり、防爆弁が作動する。

この防爆弁がカチカチになっていると派手に爆破する。というまぁ至って簡単な話。

熱くなったら危険という事であるし、電流が流れっぱなしになっている様だったら壊れている。

回路上にブリーダーがあれば、その電流を引いて考える。

フィラメントは点火しなければブリーダーでドロップはするが、電圧は初段の方迄高い電圧が行く事になる。

一旦電圧を定格程迄上げておけば、次回からはそんなに電流は流れなくなる。


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フィラメントを点火して動作させてみる。
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初段は正常に動作している様だ。

AC点火では初段だけで10mV程度のノイズが出ている。

静かとは言い難い印象。

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DC点火に変更するとAC成分が暫し減った様に見受けられるが、ホワイト系の熱雑音と思わしノイズは相変わらずと言った所。

 

μは実測75あって、Ik2.3mAだったから、X7よりも流れる。

入力は50k負荷であるが、ショートすると0.5mV迄ノイズが下がる事は分かった。

マイクロホニックは大きめ。

X7でも試してみる。これは別ユニットで。