A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

フィラメント チェック

f:id:A2laboratory:20200625140159j:image

其々、配線したから点燈試験。f:id:A2laboratory:20200625140155j:image

2C26と815で12.6V点火、別タップで初段とカレントミラー制御管は6.3VのCT附。

其々の整流管のタップとで構成。f:id:A2laboratory:20200625140151j:image

3B24がパイロットの様にすぐ様立ち上がって来る。

割と煌々と明るい。最早電球的。

 

電源スイッチは2段で、断-待機-動作である。

例えば、スピーカーを切り離すだとか、入力を挿し替えるだとか、そういった時に“待機”に入れて使うと便利か。

整流管の4B23の予熱時間が数分と長い事も配慮。

劇場用PAは、リモートとか、スタンバイという名目でBトランスをON/OFF出来るようにした設計になっている事が多い。

所有の807AB2も、同じくB電源を入切出来る設計である。

 

通電試験をしたのは、単にフィラメントが燈るかを見たかっただけではなく、トランスの接近具合で、磁気干渉を起こさないか見たかったのである。

トランスはショートリングを巻いてもらわなかったのだが、30mmの間隔があれば大丈夫であろうと踏んだ。

というのも、トランスを隣り合わせで並べて配置し、これらのリーケージフラックスが逆相で入った場合によるのが原因か、多量に電流が流れて、トランスが唸り白煙を上げるという事が実際起きる。

単に片方を逆相に繋ぎ変えたら良いのかは実験していないから不明なのであるが、とにかく電圧が極端に低くなっていたり、殆ど出ないなんて場合は非常に危険。

どちらにせよ、B電源、A電源で別トランスを使用した場合に、隙間なく並べると危険な場合があり、それを調べる為にも、あえてフィラメント負荷を加え、ある程度の動作状態を再現した時に、Bトランスに電流が流れるだとか唸るだとかの症状が無いか、見たのである。

今回は問題なし。良好であった。