A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2020/04/07

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文字入れしたトーレンス PR-15のリメイク型、只今売り出し中です。

ダイレクトに連絡貰えれば少し勉強します(o^^o)

入札が無ければですが(^^;;

電源は毎度のD-101兼用でD-101Rシリーズで使えます。

 

 

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先日からやっている古典管フォノアンプ。

フィラメントはDC点火で、SGにどの程度のコンデンサをぶら下げるとゲインが上がって、やり過ぎると発振してとを実験。

1000pfが程良い具合かな。3300pfで、終段を過負荷にショート気味にさせると50c/s辺りで発振が始まった。250kのvrでも次段に入れられない位に発振し易い状態になった。

バイアスは32、34、30で異なるのだけど、フィラメントが同一になるから、カソードも同一という事になるから、抵抗を分割で入れて、欲しいバイアスの電圧になる箇所へグリッドリークを挟み込めば良い。

ただ、3つの合計電流でバイアスが決まる訳だから、1つでも時定数を変更すると全体が変わるという、少々厄介な回路構成である。

バイアス電圧はそれで良いのだが、RIAA補正はCRで、Cでグランドからは浮いているから、ここへグリッドバイアスを印加しておいても問題はないが、さてEQ補正は素直にグランドへ落として良いものか?

グリッドリークのゼロ基準の場所へ落とした方が良さそうな印象もするが、やってみると僅かの差であったが、浮かしたカソードの基準点をグランドとすると、EQの掛が浅くなった。

グランドへ落とすと深くなる。

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信号のループを考えてみると、グランドへ落とさないと、カソードへ入れた抵抗を通って少し抵抗値が増すという事と思われ。f:id:A2laboratory:20200407170509j:image

32、27A、34、30の構成で、20mV入れて2V得られているから、40dB増幅している。

話は違うが、IWATSUの周波数カウンタの付いたオシロに、これが壊れたら中古を買いたいなーとか思っているが、まぁ壊れない(笑)不具合すら無くて。

日立でも良いけど、ピーク電圧も表示されるやつ。あれ良いなぁ。早く壊れないかな(爆)

そんな様に思っているとなかなか壊れないだろうなぁ(笑)

 

話戻って、34が結構小難しいヤツで、μを5に上げるのに結構苦労した。

32はワケなかったが、34はペントードで32はテトロードである。

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定めしサプレッサがリモートカットオフ機能を持っているのだと思うが、フィラメントの片線へ入っていて、バイアスも浅い所で掛けているから、コントロールよりもサプレッサの方が数V高いから、μを下げる方向へ働いているのではないかと思われ。

雰囲気的には32と似ていて、サプレッサのない代わりにシャープカットオフである。

 

 

試聴してみたが、マイクロホニックは大きいが、随分とまとも。

ハムも大きそうに思えたが、球のシールドを完全にすれば、それも静かになりそう。

通電したばかりは低域が全くの程出ず、高音がシャカシャカしていて、昔の塩梅の悪い電蓄を思い出したが、暫くすると、全体に落ち着いて来て、各所の充電が程良く終わったのではないかと推測。

高域のシャカシャカも普通のRIAAカーブらしくなってきた。

低域のブースト感は薄いが、古典管と言えども、12AX7と別段大差無いかなと。

 

ちょっと気になるからNFにも組み替えて試してみる事にする。

 

 

 

ps:低域の具合をoscにてオシロで確かめると、20c/sからかなりブーストされているのだが、実際に聞いてみるとそれ程でもなく、押しが弱いのか、電源インピーダンスが高いからなのか、不思議な結果になった。