A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

2023/10/24

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古風なやり方を今回は再現してみる。

というのも、欧州の増幅器がこれと同じやり方をしていて100年と持ち堪えているから、耐久性は高いのであろうなと。

でもって2sc程は太いのが欲しかったが、都合の良いのが持ち合わせ無いから、錫メッキの単線で。

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しっかしまぁ、配線だけで2倍の時間を要す事が分かった。

心線をハンダ、切り詰め、エンパイアを被せる、切り詰める。

手間食う作業が長持ちの秘訣(?)なのかは分からないが、もしそうなのであれば、楽すれば楽する程、長持ちしなくなる事になってしまう…。難しい。

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昔のを見ても、ロウ引きで縛ってはいなくて、エンパイアの大チューブを被せ巻いている形式が多い。

これはやってみて分かったのであるが、縛れない。

というのも、引き込んでも滑りが非常に悪く、纏まらないのである。

無理に引けば引き千切れそうである。

これに3倍以上の時間を要してしまって、都合良い部分で止めにする。

手も痛くなるし、被覆にも悪さしそうな気がする。

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そんなで、なんとか電源供給側は組み立てた。
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制御盤はいつものワックスワイヤを使うことにした。エンパイアより時短。
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増幅器とは違って、上段のB、下段のB、言ってみれば両電源という訳であるが、上下で球が挟まり、上段から中段抜かして下段に…と暫し厄介である。慣れがくれば、如何という事もないのであろうが。

慣れない事をやると時間も食うし非常に疲れた。