A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

AGI 511

2年前にOHしている機体が接触不良に。

“Mono押すと両chから音出るけど、パワーアンプが壊れたかな?”と連絡があって。

Mono押すと左右音が出るという事は…と説明して納得してもらって。

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昔の電器屋さんは呼ぶと来てくれたものだけど、今のオーヂオ屋は来ないのかな?

分からないけれど、呼ばれたらとりあえず私は行きます(笑)
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スイッチは簡単にはバラせない構造で、暫し手間であるが時間を掛けてバラし進める。
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既に秋葉原の中古オーヂオ屋から買われた時から、またはそれ以前に接点復活剤をスプレーしてあって、かなり染み込んでいて、2年前も洗っているのであるが、また染み入ったのが出て来て濡れていた。

別段、この染み入っているのが原因で接触不良になっている訳ではないのだが、接点復活剤を多量にくれた所で、効果がある様な接触不良レベルではないのである。

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スイッチあるある、グリスが固着したり、接触部が酸化膜に覆われたり、色々である。

黄色くなったが、これはグリスの色かな。

接点復活剤は古くなっても透明だと思う。
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磨き
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全部磨く
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磨いた後に仕上げを施しておく。
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組み立て。

ハンダ前に試験。
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OK。
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電源も組み立てて通電試験。
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AUXレベルは低域が少し弱い様であるが、出ていない事はない。

IC、石のアンプで、更に音色調整は別機体で行う様になっているから、気になればオプションで音色調整ユニットを1台追加すれば良い。(間に挟む)
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RIAAは綺麗なもので良く揃っている。
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試験終わり。

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試聴。

問題無し。上がり。