新しく(Junk)買ってきたから手入れ宜しくー。と渡されたトランク。
手提げの革は切れてもう既に無かったから、縛っていた紐を代わりに巻いて少し運び易くした。
私宅は狭いのだ!(笑)
(主に部品が有り過ぎる。
ノーザン(NE)はウェスタン(WE)の提携というか、カナダ版のWE。
この型番では出てこなかったけれども、調べると201Aが本機に相当。おそらく同じ。
本来は4AのP.Uが付いているらしい。
本機にはカナダの少し新しいP.Uが付いているが、鉄針タイプだから、時代的には古い事には変わりない。
4Aもそうだけれど、鉄針と書いたけれども、実際に映画館等で使われていた時には、永久針を使っていた。
永久針と言っても、鉱石のチップの付いたもので、半永久的と言えども、接着が剥がれたら不良になる。
ACインレットが紛失していたから作る。
作ると言っても、出来合いを買って組み合わせただけ。
なに誰でも出来るわい(笑)
プラグを磨いたら、これで完成。
次。
P.Uは来た時にも確認していたが、数週間(?)して忘れていたが、針を止めるネジが途中で破断している。最悪なパターン。
まぁ良い、次に行く。
モーターは普通のWEの物である…
と思ったが、これはブラシモーターなのである。
ここはカバーが掛かっていた様な気が?
それで、色々考えたのだけれども、当時は地域によっては、40c/sの発電所から送られていたり、60c/sだったりと、周波数が一定ではない。
調べると、140c/s〜25c/s迄幅があったそうである。
そんなで、シンクロナスモーターでは25c/sでは遅過ぎるし、140c/sでは速過ぎるしと、ガバナーで調整するにも範囲が広過ぎて困る。
でもって、この機体は可搬映画のトーキシステムであろうと思うから、各地でこの問題が起きて調整していたら手間だ。
という事で、ブラシモーターにして、電圧だけ合えば、周波数に依存しないで済む様にしたのだと思う。
なかなか考えてある。
そんなだから、50c/sであろうが、問題なく動いてくれる筈であるが、起動は手で回してもやっとで、かなり遅い。
トルクも上がらない。
モーターの分解掃除が必要な状態である。
キャビネット内は、蓄音器あるある。針が転がっている。
7A EQがあったと思われし穴。
良く出来ていて何処が分割するのか分からない。
どうやって組み立てたんだ?
構造を見ているとどうやら、後ろが分割しそうだ。
当たり。
カーボンで漏電しているかと思ったが、1kVで絶縁試験したが問題無かった。
モーターアースを外した理由はなんだ?
ガバナは斜のついたカラに付いている。
ColumbiaのVivatonalがこれだった。
乾燥待ち
シャフト受けにベアリングが入っている。
ガラガラ鳴らない静かで良いドライブであろう。
検査。
整流子は磨いておく。
ヘッドと同じでギャップを破損させると台無し。
磨き方にコツがある。単に磨けば良いわけでは無い。
勘でもうやめておく。
折角だからもっと綺麗にしたいのも分かるが、暫し深い。良い加減がある。
3つ玉はバランスが良い方だが、回した時にモーターがブーンと振動しているならば、それは僅かに寄っているから、1つづつ微調整してやると静かになる。
ブラシは火花も出ないし良い具合である。
グリスをくれてやってモーターは完成である。
今日の所はもう終い。