A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

励磁スピーカー キャビネット色々

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先日譲ってもらったスピーカーキャビネットの中身を入れ替えてみる。

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Excelloのゲルマンユニット。結構現代的な音がする。

電源に使っているRGN504が1929年発表らしいからWide-Rangeの時代にまだ入っていないと思うのだけれども、かなりワイド。

ラジオ用途なのか、トーキー用途なのか分からないが、密閉にしても低域が引き気味の雰囲気からして、トーキー向けかな?

光学録音は低域は良く出るが、高域の再現は応答が鈍い。

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ハムバッキングが巻いてあるが、オープンになっている。

電源平滑が不良の場合に、励磁にリプルがあるとVCに入った信号をリプルで変調する様なもので、それを防ぐ為にリプルを起電力の応用で別にコイルを巻いて、逆相でVCに入れる事で打ち消しをする為にある。


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ベークの蝶ダンパーで、ダンピングは結構硬く、ストロークはあまりない。

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コーン紙は薄い紙である為なのか、高域のイコライザの為なのか、金属フレームが付いている。

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先日手にしたキノコと比べると、キノコの方がかなりストロークはあって、フカフカダンピングする。

フィクスドエッジではなく、鹿皮エッジであるから、ダンピングは良いのであろう。
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都合の良い高さとユニット穴であったが、箱に収まらず、若干尻が出てしまうが、後面開放ならば良いだろう。
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平滑に抵抗が1本入っていて前のFCが220V弱であったから、其の儘繋いでも大丈夫であろうとやってみると、大体似た様な電流具合か、ちょっと多く流れているか、そんな様子。

プレートが若干青光りを見せているから、定格近く迄接近しているかな。

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付いていたキノコランプのヒューズが、どの位の定格なのか調べると、2V 140mAでホワリと光ったから、200mA程で切れるかなと予想。

 

気になる音の方は、箱に入ってもエクセロの方がやはり現代的な印象でバランスが良い。

キノコイコライザの方が古いというのもありそう。

中高域が独特でダンピングが良い割に低域が出ない。

Cを挟んで全体音圧を下げて、パワーを掛けてやるとバランス良くなるが、そこ迄やってエクセロに近くなるかという印象。

専用にアンプを設けて、EQで調整した方が良さそうである。

スピーカーOUTでネットワークの様に調整するのは効率が悪い。

 

時期的に涼しくなって来たから、16mmを回しても文句が出ない頃合いである。

夏場にやるのは暑くて酷である(^^;;

トーキーで使ってみて、如何なものか試してみる。