片ラインからゾォーとノイズが出るという事でドック入り。
無入力でPhono選択でゲイン最大にするとレベルメーターがピークで+3dB振っている。
それくらいのノイズが出ている。
現場で聞いた時は、ピンクノイズみたいな音だった。右chが特に大きい。
1番側は両chからハムが出ているだけで、大きなノイズはない。
2番側はオペアンプが逝っているのかなと推測。
クロスパンポット(?)の端に行くと、両ラインミックスになるそう。
それとガリが酷い。
とりあえず開腹。もう既に触っているらしい。ネジは緩かった。
こっちは既に舐めて、通常外しは不可な状態。
ネジは交換。
ノイズの出ていると思われし、原因のオペアンプは、JRCの4559DD。
今多分現行で無いのではないかな。
4558DDの改良型だそう。
ICが球より手に入り難いという不思議。
以前にミクサを修理した時に使った4560DDを持っていて、これが4559を改良したものらしい。
手持ち在庫に使えるのがあって良かった。
早速交換して症状が変わるか試す。
良い。レベルメーターが上がっていたが、殆ど上がらなくなっているが、まだ若干スイッチをパタパタやると-10dBの部分が光るから、ノイズが出ているらしい。
他も同じだけの時間が経過しているから、モグラ叩きになっても厄介であるから、総交換。
クロスパンポットは、端に行かない様に苦労していた様で、ステープルを植えて、端に行かない様にしていた。
スライダーはチリ避けがあるが、内部も埃とカーボン屑で汚れている。
接点復活剤をシューっとやっていないだけ凄く状態は良い。
やりたくなるけど、ダメ絶対。
カーボンを拭いたら、元へ戻す。
このガイドも不要に。
組み直し。
試し。OK
— A2Laboratory ぼやき部門 (@a2laboratoire) 2023年8月10日
トーレンス2台並べて、DJやっていたら、それはそれで面白い絵である(笑)
少し磨いてやった。
SP盤も試聴したが、CDの様に躍動感は感じられなかった。
要は、オーバーシュートがなくて、凄く平坦な音。
結構暗い音。
ゲルマトランジスタの方がまだ球っぽいというのか、アナログの針が動いて音を拾ってる感がある。
ICはピークのギャンつきが、凄くベタ。
逆に言えば、聴き易い。
ライブのラッパや弦楽器の、結構ドギツイ生の音は、柔らかくなる。
アナログだと、らしいオーバーシュートで、結構ドギツイ音が再生出来る。
録音ソースも其れ相応に良い物でないとならないが。
そんなで、デジタルに慣れていると、古風な装置から出てくる音は、かなりドギツイ明るさがあって、苦手な人が多そう。
という事は、ライブの生音も苦手かも分からないが、再生の方が良い音になっているのは間違えなさそうだ。
聴き易いという意味合いで。
私はオーバーシュートの多い音に慣れているからか、明るい音が普通に感じられる。
トランスもオーバーシュートのカタマリみたいな物だから、必然的にピークの鋭い、明るい傾向に倒れる事と思われる。
低音が出ていないとか、そういった訳ではなく。
専ら、スピーカー自体が、オーバーシュートのカタマリではある。
制動が幾ら良くても、空気抵抗は大きいもので。
それで言うと高周波スピーカーは、信号をダイレクトに鼓膜を振動させる事が可能なのかな。
よりデジタルな信号を耳に入れるならば、それが1つ手かも知れない。
音の良し悪しは抜きにして。