A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

ГУ-81M。P250みたいなCCCPの球

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ГУ-81M/GU-81M

おそらく1996年製。CCCPと書いたけれど、ロシアの時代だと思う。

ただ、OTK 78(?)とも読めるスタンプがあるから、1978年よりも前の製造で、寝ていたのを再スタンプした可能性も否めない。

出来はチープそうであるが丈夫に完成している。

手抜きして良い部分、絶対的肝心な部分、それらをよく理解して合理的に作ってあると感心する。

 

それで、試しに動作させてみたのであるが、Esgが90vを超えると、μが小さくなり、変調しなくなる。

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データシート上では、Eg1はA2領域にあって、0Vでは2.5mA程である。

0バイアスでも、Ig1が大きくあるという事であるから、一般的な球よりもドライブは遥かに大きな力がある必要である意味である。

下図はプレートとスクリーン、グリッドの関係性を表しているが、低電圧時のスクリーンの様子が分からない。

おそらく、撓んでいるのだと思われる。

もしくは、スクリーン電圧が上がると共に、グリッドに電流が流れる様になって、入力トランスが磁化して信号が消えたのかも分からない。

色々な可能性が考えられる。

 

フィラメントだけでも120Wと大食いだから、ちょっとしたストーブ(笑)

効率は非常に悪い増幅器ができる。

 

 

ではでは、皆様、良いお年を。