A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

SL-1 完

SL-1の続き

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通電して音を出さずに無音の状態で音を聞いていると、夜になると電燈線電圧が下がって、定電圧放電管がチロチロし始める。

稀にスッと放電が止んで、また再度放電を開始した時に、プツとノイズを出す。1時間に幾度もないが、もっと供給電圧を高くして、安定的に放電し続ける様にすべく、B回路を変更。

これにより安定的に放電し続ける様になった。

 

ps:安定に放電していても、ブツブツとノイズの入る時は入って、原因を探ると10μのCだったから交換。

 

Auxiliary入力からF特を見てみる。

シミュレーションではハイが下がっていたが、実際には綺麗に揃っている。

S/Nはゲイン最大で-40dB以下であるから、小出力MCでも問題なく使える様に思える。

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RIAAカーブは、1kcのクロスの平坦な部分は見受けられないが、+20、1kc 0dB、-20dBは合っているからCATの持ち味として、これで良しとする。

尚、EQ時定数のコンデンサはオリジナル基板から外した物を使った。

勿論、絶縁試験も容量試験も済んでいる。
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修理依頼品が混んでいるから、明日試運転して問題無ければ、合格とする事にする。

 

時間が出来たら、もう1台作ろうかな。

悪くない音である。