A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

戸上電氣巻時計

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先日の精工舎の機械を改造した、戸上式も不調で、動かなくなるに迄至ってしまっていたから修繕。
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こちらは5年前にOHして以来。

洗ったが少しクズが出ているが、赤くなったりという事もなく、殆ど乾いた状態だった。

壁が夏場はかなり熱くなるから、給油した油が乾燥したのだと思われ。

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電氣巻機構は、ゼンマイが殆ど最大に巻かれていたから問題なく動作していたとみて良い。

エディカレントモーターはシビアな部分であるから慎重に。

石を割ると動きが悪化する。

ガタがあっても交流で振動するから、鳴きが大きくなる。

絶妙な調整具合が要求される。

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試運転して良く動いていたから組み戻したが、ガンギの裏板側のホゾ受けが摩耗しガタが出ていたのに気付かなかった。

僅かのガタであるが、これが原因で止まり易くなっている可能性はかなり高い。

現在精度は以前と同じく時差はかなり極小であるが、次回止まった時はホゾ直しをせねばならない。