A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

SCHATZ

修理依頼品

去年の10月に詰め直しをしたが、再度止まる様になったとの事。
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装飾のナットが外れているらしく、ガチャガチャしているからそれも元へ戻しておく。

緩み止を塗布しておいた。
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現状で動いているが、摩耗が始まっているのか、オイルが黒い。
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テンプはオイルが回り過ぎたらしくテンワが濡れてしまっていた。

アンバランスになるからこれは良くない。
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詰めた部分は見事に不作だった。また広がっているし、かなり荒い真鍮クズが出てしまっているから、ホゾの研磨が必要だ。

再度詰め直しをして、ガタを矯正。裏表やっても多分内側迄詰まっていないだろうから、表面的な事かも知れない。

ホゾ穴の交換をした方が良さそうだが…

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白く筋になっているから、これが摩耗の原因で、削れた屑で余計に傷付いてしまったらしい。
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時計旋盤は持っていないから、ボール盤で研磨した。

鏡面でないとまた早いうちにホゾ穴の摩耗が酷くなるだろう。

ベンチレースの1つでも入れたい所だが、置き場がなぁ(^ω^;;)

コンクリートの床でないと安定が悪いのは機械屋に言われた事がある。まぁ確かにそうであろう。

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洗って各部確認。組み直し。
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時報部分の調整がやはり主様な雰囲気(^^;;
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テンプを乗せ込む前に噛み合いチェックはしている。

テンプもかなり状態が良いし、僅か巻くだけで動いているから、大丈夫であろう。

試運転。

 

§ 

 


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昨日のチェルシーは1日-15分だった。

搬入時にFastに倒れていたから、前々から遅れる状態だったのであろう。

要はヒゲゼンマイが僅か長い。

+に振って様子見。