A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

KX-71 パラプッシュ 続

改修2台目

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ビホー

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アフター
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KX-280よりも、KX-83の方がB電圧は1割5分方高く出るからか、音は更にコントラストが高い様な印象で、パッチリして感じる。

高域の伸びが良く、明るい音にも同時に思う。

こうなると、もう1台の方が、ややモコモコ系に倒れて感じる。アタックの押しがが違う様な。

B電圧は高い方が明瞭度は上がる様な雰囲気がある。

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フィラメントは4.7v、4.9vだったから、0.3Ωは入れなかったのかも知れない。

フィラメントをpp上下で別タップで取る意味はよく分からないが、電流的な問題(?)かな。

だとしても、2タップ結合させてフィラメント電圧を一定にした方がハムバランス的にも良さそうにも思うが、どうなんだろか。

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普通一般では多分これ。

ただ、発振する様であれば、p側に抵抗を入れる必要があるが、22Ωを2個づつ使うよりかケチれそうだが、k側でバランスした方が良い場合もあるのかな。

gのストッパー抵抗にしては、22Ωは小さいが、電流が1/2で流れているし、効果があるのだろうか。

 

今度の機会に実験してみる。

 

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f特を調べる。

中高音が僅かながら丘かなぁ。いやぁ殆どフラットだな。

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前にupした、もう1台の方。

こっちの方がよりフラットではある感。

これにて改修は完了とす。

後はお客さんサイドで調整してもらって、赤帽さんに渡して任務完了。

 

 

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試しに280に交換。

おぉなるほど。という具合に全体に柔らかくなるし、ゲインも少し落ちる様である。

アタックの柔らかさが、暗く感じているのか、そこ迄は分からないが、少しモコモコする印象はやはり変わらなかった。

 

そういえば、ピンクのグローが出る280を持っていた事を思い出したが、アレにすると83と同じ位の明るさになりそうな予感(笑)

本来はガス発生の不良球扱いであるが、良い具合に放電を起こす事で、内部抵抗が低く、83に似た具合に作用する様な気がする。

ただし、逆電圧の耐電圧は放電によって著しく低下しているはずであるから、漏れ電流が多くなれば、ケミカルがそれに応えて電流がドバッと流れるからヒューズが溶断するであろう。

昔のセットの様に、全てオイルフィルムの場合はその様な事はないが、平滑不良で盛大なハムが出るだろう。

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試してみたが、83と殆ど互角な明るさ。

ただ、ゲインは83程は上がらない点、80なのだろう。

少し柔らかい印象はあるが、シャキッと立ち上がりの良さはある。

両波で均等に放電しているから、ハムは出なかった。U19の様に両波でアンバランスになるとバズを生じる。