A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

STV280/40

STV280/80の40mAバージョン、STV280/40

日本無線JRCでも同じ物を作っていた歴史があり、どうやら提携品みたい。

今回買ったのは本場の代物。

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動作実験してみたが、ミテクレからしてわかる様に全く光っているのが見えない。

全てがガードされている。不要なX線(?)や紫外線はカットしていると思われる。

ただ定電圧放電管は面白い特性で、暗黒中では放電開始電圧が高くないと開始出来なくなるから、機材のパイロットランプはセット内にも漏れる様な設計になっている物があり、あれは放電開始電圧を下げる意味もあるから、LEDにしたり、漏れを無くしたりしてはならない場合はある。単なるパイロットランプであるが、そういった意味を含めて設計している場合がある。

 

これはそう言った面では、放電開始電圧が高くなる部類に思えるが、70Vちょっと超えるとすぐに放電開始するから、普通一般の定電圧放電管とは段違いに作り込まれている事が伺える。

逆向きに繋いで放電するかも実験したが、これが面白い事に電流が流れない。

コンデンサを入れて、ACの様に、放電が止まる前に逆さになる様な速さであれば、電流は流れたのかも知れないが、何となし、古典のガス整流管みたいな具合なのかなと思ったりもする。

整流管にはならないとは思うが。

 

サイズ程々に大きいが、280/80同様にズッシリ重く、U19やPT15と比べても比にならない程の重さがあり、分厚い電極が入っている事と思う。

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サイズ比較。

どんな凄い無線機に使われていたのか分からないが、大凡昔のはエリミネーターとセットが分離しているから、結構なサイズの電源に入っていたのか、セット内に入っていたとするとセットも相当な大きさがありそうだ。

でもって電圧が安定していないとならない精度を要する部分がある様な送信機かな。

受信機な気がしない。