A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

OS51 仕上げ

オリジナル回路を見れば見る程、良く出来ているなと感心する(笑)今更

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平滑は1段でシズキを使って、B+デカップリングはF&Tを選んでみた。

終段のプレートはシズキの平滑とデカップリングが兼用になるけれども、前段はF&Tのループが一番近いから、F&T色が強く出るだろう。

平滑はここでもされるが、B+に出た信号を他段に混ぜない様にする為のデカップリングだから、ここへは信号が回るから重要。

終段ppのループはA級までは相互打ち消しでBには信号が現れないが、B級に入った時にシズキの低インピーダンス特性が活かされる事になり、ここへ信号が現れる事になる。

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初段の2段は、Bを同じ系統から得て1つのデカップリングであるが、信号の正負を見ると、1段目で反転、2段目で正転。

従ってBへ現れる信号は相互が打ち消しに働きそうである。

但し、1段目よりも2段の方が信号が大きいから、2段の方の正信号が残るであろう。

カソードにデカップリングを設けないやり方は、古いアンプにしばし見られ、デカップリングが無い方がゲインは落ちるが歪み率が良くなる場合がある。最大出力が上がる。

RCAPAアンプもやはり初段はデカップリングが無いパターンがある。

カソードのデカップリングは局部負帰還を止めるのと同じで、抵抗だけの場合は、抵抗の両端へ生じた信号が負帰還になるからゲインが下がる。

信号をDCと混ぜない方式のWE様式では、信号は直接カソードへカップリングで入るから、カソード抵抗はセルフのDCバイアスだけを生じさせる為だけのものになる。

こういう点、専門書にも書かれていないから、実験とで自力で得るしかなさそうである。

カップリングと+側の説明はあっても、カソード側の負側の信号の流れを記した書は見たことが無い。

電気のやさしい教本でも、+から-へ流れると記されているのに、アンプの教本には、信号の+だけが書かれて、-側はベタにGNDに落としているのはザラにある。

高周波の場合は近場でシャーシアースするやり方で良いが、低周波でも1点アースと言えども、結局アースが信号もDCも一緒くたになっているから、レスポンスが悪いと言ったら、そういう感じか。

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NFBはスイッチでoffにもonにも出来る様にしたけれど、NFを入れると少し暗い音になるかな。