A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

OS51 完成

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電源部エリミネーターは上記の構成で、発熱させてドロップする類が無く直球と言った具合。

レギュレーションはトランスと整流管に依存するが、5U4をパラっているから普通よりもインピーダンスは半分になっている。
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増幅段は上記簡易図の様に構成し、オリジナルに近い時定数で組んである。

初段は16c/sのカットオフ(-3dB)で、2段目が6c/s、コンバーションを出た所が23c/sである。

大凡50c/s以下の再生は悪い事が何となし分かるが、カップリングに0.02μFは過去使った事がない。

ラジオのAFに0.01μFを使っているのを見た事があるが、Rgは1Mだとか2Mだとかで、500kオーダーではないから、如何なものであろうか。

低域がスカになるのか、確かめる為にも実験しなければ分からないからやってみた訳である。

ただ聞いた印象は、0.1μFを使っている6V6ppと大差ない低域が出ている。

ただ、かなり稠度が高い、サラッとしている系統で、ブーミーではない。PT15に良い勝負か。

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ハムレベルはオシロでは10mV有ったと思ったが、5mV程らしい。-45dB
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ストレート、NFB無。抵抗負荷8Ω試験

20c/sは-10dB程

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NFBを掛けるとフラットに近くなった。

聞いた印象は、少し暗くなる様な感じがする。

低域は大きく変化を起こしていない様な雰囲気はする。
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同じ音量の状態でスイッチでパチパチやってみる。

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丘だったのが少し均されるかな。

ピークも均されている様な雰囲気はある。

スピーカー負荷では各々でインピーダンス特性が異なるから、変化の大きいユニットとそうでもないユニットとで二分するから、スイッチを設けたのは良かったかなと思う。

今の所NFBは無い方が良い感じがするが、ピークのキツイ音が直球。

癖強いスピーカーは、相まってギャーギャーとドギツイ音になりそうだ。

 

ps:Jazzは変化をあまり感じなかったが、トラップハウスは低域が増し、代わりに他が引っ込む印象。少しモコモコ気味な傾向。

NFBが無い方が低域は少しスッキリ、他の細かい音が綺麗に出る。晴々する。

 

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LightOff
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整流管の方がOS51よりも背丈があるし目立つ(笑)
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整流管はソブテックの5C3Sしかなかったからこれで。4ターンの折返しフィラメントが独特。5U4と同じ。

今回はピンクには放電し出さないと思う(笑)

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OS51は4本共に青々していて具合良い。

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KT88みたいなミテクレであるけども、発熱はそんなに大きくない様子。

PT15の方が余程温まる印象。

 

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試しにニッケルプレートのマツダに変えてみた。

マイクロホニックは少し小さくなる。

“28.1 通信用” とあるから、昭和28年かな?
どちらにしても古い類とは思う。

通信用はHiFi用と違って選別品だったかな…?忘れた。

HiFi用のローノイズ品はノイズの面で選別をかけただけで特性的には一番アバウトな方だった記憶。

マルTはナショナルのローノイズ選別品。

オーディオ用途は一番アバウトで、通信、測定用が特性選別品で、それのオコボレがオーディオ用途へ回っていたはずで、一番安価。

確か、赤ドンのオコボレが弟の経営していた青ドンへ回っていたと思う。

無線通信、測定器、高周波用途に一番質を気にしていた時代。

昨今は低周波用途で質を気にする時代になった。

時代と共に重点の置く用途が変わるのは面白いものだ。

 

ピーク表示のランプだったけど、随分手前で光る様にしたから、ただのオペレートインジケーターみたいなモノ。

 

そんなこんなで、組み立ては完成。

後は字入れと化粧を少々…