A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

Mcintosh MC60

“電源を切った途端に、バリバリ、バキバキと本体から大きい音がして、スピーカーから金属音の様なカキーンと音が鳴った。

次に通電すると、盛大にハムが出てすぐに電源を切った。どうにか直りますか。”

という御依頼。

白煙を上げた訳でもなく、ヒューズも切れないとなると、電解かなとも思ったが、球かな?

症状は両ch(?)らしい。危なそうだから、100Vドン入れしないでと止めておいたから詳細は慎重に調べないと分からない。

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重厚な上っ面の割に、内部は簡素で綺麗サッパリしていた。トランスが重い。

もっと詰まっていても良い雰囲気はする(笑)
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ブロックケミコンも試験したが容量も出るし問題は無さそうだが、低圧では容量が出ちゃう可能性があるのかな?

ハムが盛大に出るのは何故だろうか。

-Cの整流はゲルマかな?缶に入っている古いタイプだが、それも問題ない。

カップリングも低圧では漏れもなく問題無かったが、高圧になると漏れが激しくなるのかな。

手回しの絶縁計を持って来れば良かった。

5U4のレアショートも考えたが、それだとヒューズが飛びそう。

調べてもショートはしていない。ミテクレもフィラメントが落ちているだとか、触っている感じもしない。

何がどう悪さしているか分からないから、ボルトスライダーでどんな具合か見た方が良さそうだ。

恐らく、高圧が掛かるとダメになるタイプの壊れ方をしたコンデンサが原因ではないかと推測。

部品は集めておく事にする