実験も終えて改修する部分は組む前にやって、見栄えは良好な状態で上がりそうだ。
後からやるのは案外面倒なもので、綺麗に仕上がり難い…と言いつつ穴を追加工した分は不細工(笑)
チョークは無理矢理ながら乗っけた。
ひっくり返しで修理をした時を考えて、サラにした。
ボディに結局穴開けしてしまった(^^;;
それにハンドだから、少しズレたからchの方を追加工する羽目になったが致し方ない。
チョークはB+を平滑すると+400Vで狭いし危険であるからB-平滑したから、誤って触っても、シャーシ対、数mVであるから、ショートさせても危険はない。
バイアステストポイントも数百mVだから、ショートさせても触っても問題ない。
球のキャップは電圧が高いから危険であるが、まぁまぁ運転中は熱いし触らないでしょう(笑)
内部電源で実験。
チョークを入れたからなのか、高域が少し上がって来た。派手ではないが、明るくなってきたと同時に低域もドンとアタックの良い具合。
ハムは相変わらず、聞こえるレベルで残っている。
バランスを幾ら探っても下がらないから初段でリプルを増幅してしまっているらしい。
球が細長い分、放熱は結構良さそう。結構熱い。
初段、ドライブは触って熱いな程。定格よりか下回った動作で、無理はしていなさそう。
グーっと入力信号を上げてみて、結構音量出ているなーという所で実測OPTの2次に40Vppあったから、RMS14.2V。
8Ω負荷だから、25Wの音が出ていた。結構爆音。下の階で楽曲が聞こえるし内容も良く分かる。
かなりモニタ気質に寄ったか、高圧圧縮したPopularソースは歪んでいて良い音がしないという事が分かった。
初めはアンプ側が大入力に対して、歪んで良くないのだと思っていたが、ソースによっては綺麗な音がしていて、ソースに問題がある事が分かった次第。
マージンを多く取った、あまりコンプレッションの多く掛けていない、圧縮の薄いソースは綺麗な音が出る。
まぁまぁ、上を叩き潰していないソースが綺麗な音がするのは当たり前の事であって。
CDの場合は0dBより上は全てカットであるから、ピークが歪むのは言うまでもない。
それが分かるセットで聞く想定の調整ではないのかも知れないが、録音スタジオでは少なくとも酷く潰れた音はしていないのではないかと思うが、昨今はコンピュータ処理に任せて、調整卓の操作者はあまり深く考えていないかも分からない。マスターテープを聞けば分かりそう。
使っているのは、あまり良いモニタスピーカーではないし、単発のモノーラルであるが、それが分かるとなると、結構な高忠実性がありそう。
歪むソースが歪まない様な良い感じに聞こえるセットの方が昨今のソースは向いているかも分からない。
少し昔の歌謡曲は、カーラジオを想定して調整した音作りだそうで、今はポータブルのイヤーヘッドホンを想定して音作りをしているそうだ。
妙に低域が出る様なソースは、iPhoneに付属で付いてくる様なイヤホンでも満足行く様に音作りしているかも知れない。
時代によって、大衆の耳にする状態を考えて音作りしてあるのは言うまでもなさそう。
従って、トーンコントロールは倍音の±3dB振れる程はあった方が、様々の時代のソースを聞くのであれば、あっても悪くないと言えそうだ。
こんな話をごく一般の人とすると、アレコレの曲を否定しないでほしいと言われる事があるが、楽曲自体が気に入らないと言っているのではない。
最終調整卓のオペレーターの耳を疑う音作りだと言っているのであって、曲自体は気に入っているが、良い楽曲を何故に潰した音作りにして売りに出したかな、という事である。少し厄介な話ではあるが。
だからマスターテープのコピー、サブマスターで良いから、それを売って頂けないかな。という話なのです(^ω^;;)
まぁまぁ、演奏者が最終的にミキシングしてディスク也に仕上げたものを試聴し、GOサインを出したのであれば、それはそれを尊重しなくてはならないが、山下達郎氏は、“ディスクの音は悪い。思ったのと違う。まだカセットテープの方がマシだ”なんていう話があるそうだから、演奏者が納得行っていない場合もあるという事がしばし発生しているのも現実問題なのかも知れない。
MODのコンデンサを試しに使ってみたが、大きさの割に重い事と感じた。
エルナーは47μF450Vで12g
MODは40μF500Vで15g
エルナーの方が耐圧マージンを多く取っていそうな設定ではある。
メーカーでは+25%ピークとしているそうだから、562.5V計算になる。
EpcosのコンデンサはUS560V(多分Use)とあって、500V- の表記があるから、使用上限560Vの意味だと想像。
500VWで560VP。12%マージンになる。
Epcosに習ってMODの方も考えると、耐圧マージンをそれ程多くを取っていない様な気がするから、560V程が限度であろう。マージンは同じく+12%
450V以下で使った方が寿命的には良さそうである。
ギターアンプでJJのケミカルをパンクさせるという事が多い様であるが、整流管のない場合は大凡30秒は無負荷運転になるから、電圧が上昇して耐圧をオーバーしてしまうのであろう。
フィラメントを予熱させる様にタイマーを入れておくかするとパンクは防げそうには思う。
もしくは、トランスに余裕があれば、リーク抵抗である程度流しておくのも良いし、定電圧放電管を入れておけば安定的。
音も締まるし、ブカブカな感じとノイズ感は少なくなる。
低電圧時における動作曲線改善にサプレッサグリッドに+40Vを印加した方が良い事はデータシートから分かっていたから、バイアスを印加してみたのであるが、不思議な事が起こる。
サプレッサに+345〜394Vが現れハムが出る。
おまけにバイアスのブリーダーの抵抗から白煙が出た。
バイアスは300Vからブリーダーで+40Vを得ているから、300V以上にならないから、逆流してしまい、バイアスを与える側が高圧で、供給側が低圧で引き込みの様になる。
アース側は300Vを超えるから定格を十分オーバーして煙が出る。
スクリーングリッドの電圧が定格以上に上回っているから、それで具合が悪い事もあるかと抵抗を挟んで何mA流れて、不思議な動作になった時に幾ら電流が流れているのか見たが、然程変化はなかった。
面白い事に線を外して、ちょんちょんと端子へやってみると、なんでも無い時には7.1Vに40Vが降下する時がある。
サプレッサが吸っているとすれば、それはそれで正常の様にも思える。
ハムが大きくなると345V〜394Vが現れ、線を外してハムと共に消える時と、始まったら始まった儘になる時とがある。
394Vが現れていても、シャーシにショートさせると僅かのアークを出すだけで、すぐに0Vに戻るから、サプレッサのレアショートではないらしい。
レアショートであれば、シャーシに触れたら、バシンとかなりの衝撃があるはずである。
電流的には小さく、0.1μF程のコンデンサに充電した様な雰囲気であるが、5W抵抗も十分に温めるだけのパワーはあるらしい。
20kをサプレッサの線に挟んで色々当たってみる。
+40Vの場所では、20kの抵抗に20Vが現れたから1mA流れた。
+300Vの場所ではハムが大きく出て、20kに81Vが現れたから4mA。
外した後は電圧が上がって395Vが出た。サプレッサ-シャーシ間。
スクリーンを定格で使っていない、三結の場合はサプレッサも同電圧で結ばないと上手く無いのかも知れない。
要研究項目が増えた。
ケミカルが抵抗の熱で熱々になるから、105℃品ではあるが、寿命的には宜しくないから場所変更。
モノーラルの片chで試聴しているが、なかなか。
初めのフワッと柔らかい歪っぽい印象は何処かに行った。
通電直後は直熱の整流管に直熱の終段だから、2秒で立ち上がりが一緒であるから、430Vピーク程。
プレートを浮かしておくと540V以上出たから、無負荷運転は危険。ブリーダでも下げられないレベルに元気が良い。
ドライブ、初段側はリプルがあると、リプル其の儘増幅してしまうから、10μFを40μFに変更。
これでかなりハムは静かになるが、幾分残っている。
残っていた方が際どい高域は出ないが、Wide-Rangeではあるし、デプスを思わす。
濃い音がすると言えば、そんな感じはある。