A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

STV280/80

また定電圧放電管(笑)

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ドイツ語。ダンケシェン。ヨメマシェン。(^ω^;;)

訳すると、パーツでは輸出して良いけど、機材に組み立てた完成品としては輸出禁止みたい。

どんな凄い装置だったのかは書いてないけれど。

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STABILOVOLT Stabilisatorと書いてある。

280V80mAかな。
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この前のと同じく、デカい。こっちの方がまた少し大きい。

しかしながら、これは単なる単極な定電圧放電管ではない。特殊なのである。

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(拝借)

ははぁーん。なるほど。

定電圧放電管は普通は1極ずつであるが、これは内3つを含んだシリースになったタイプで、4本を1本に封じ込めた面白い球である。

1極あたり、70Vである。

これを使って、下から1段目をgndとすれば、-70VのC電源が完成。それも安定的な。

確かにこういう使い方は思い付かなかったが、大きな終段の電源としてはやや電流が取れなそうだから、ドライブ段かには良さそう。それもかなり凝った増幅/ドライブである。

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そういえば、ピンアサイン表記が見当たらないなと思ったら、ソケットに直に表記してあった。流石。

そりゃデータシートにも載ってないわけだ。

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試しに光らせてみると、電圧の低い球特有のオレンジ。

ネオンが充填されているらしい。

それにしても50mA流しても殆ど光は漏れて来ない。

頭の孔から僅かに確認出来る程度で、動作しているのかを確認する程度と言った具合。

安定はスコブル良く、立ち上がりも切れもバッチリ。どんだけ極めているのだか(笑)

-70Vが必要な位の装置だから、多分送信機の類ではないかな。

それもカットオフで使う様な。C級かな。

 

相当安定の良さそうな電源が出来そうだから、其れ相当に見合ったアンプに作れば、スコブル良くなりそう。

OPTがそれを超えられないかも知れないけれど(^^;;