A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

さんぽ。

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天気も良く、湿度も低いから暑くてもスッとして心地良い。

パリに行った時もこんな感じで、多少雨に当たってもすぐに乾く。もっと湿度が低いかな(^ω^;;)

そんなで散歩に。

川沿いをブラブラ。浅草税務署の向かいの変電所は洋風でいつ見てもデザインに惹かれる。

中が見てみたい(笑)が、そんな機会は無さそうだ。

川を渡って両国方面に向かう。

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久しぶりの震災記念堂に。

いつも誰もいないが、終戦日が近い事もあってか、少し人が居た。

配置換えしていて、物品数が少し少なくなった様な気がする。

あまりにも錆びが酷い物は、ショーケース内で、崩れてしまったかも分からない。

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入ってすぐに都電の事務所かにあった物と思う電気時計が飾ってある。

須田町交差点という事らしいが、街頭時計ならば防水だけれども、これはどう見ても防水性は無さそう。

酷く焼けて何処の物か分からないが、大正期の電気時計となれば、定めし彦吉氏の設計だろうなと。

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元からフライパンみたいな形状なのか、焼けて変形しているのか分からないが、裏板もスチールで完全に密閉されている模様。

時間合わせのジャックが見当たらない。
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頭には2線端子が出ている。

壁掛けの金具も形状が異なり、まるで備え付けの様な雰囲気もある。やはり街頭時計なのかな。

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長針短針共に錘が付いたデザイン。

焼けていない部分のダイアルを見た感じ、シルバーでアルミっぽい。

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クローバーにはなっていないが、まぁ似ている様な似ていない様な。薄さと少し内面がカールしている雰囲気はかなり似ている様に思う。

止めネジはかなり似ているし。

シルバーの枠は一緒。もしアルミダイアルならば、これと同じ。

どちらにしても、機械を見れば刻印がある様な気はする。

ロゴが無くて変わった機械が入っていたら、舶来製かな。シーメンスだったりして。

 

ps:よく考えたら、もしかするとAC100Vのシンクロナス型かも知れない。

秒針が無いから分からないが。もしそうだとすれば、東京電氣、マツダの電気時計の可能性も考えられる。

停電に備えて補助ゼンマイが入っているかも知れない。

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屋内用 自照式 マツダ電氣時計

 

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須田町の交差点でググったら、古い絵葉書が出て来た。拝借。

良く見ると3面時計にして、どうやら本当に街頭時計だった様子。フランパンを逆さにしたみたいな形状をしている。

あの端子で防水性あるのかなぁ。パッキンを挟んでいたのかな。

だとすると、時間合わせのジャックが外に出ていないのも、防水性を上げる為に出していなかったのかなぁ。
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焼けた後には上の飾りランプも無く、ただの支柱になっているけれど、ここに有ったのだと思う。

(ps:よく見たら支柱が違う様子)

都電の支柱だとしたら、都電が信号を出していたのだと思うけれども、親時計は何処に有ったのかな。万世橋駅舎から貰っていたとすると国鉄所有になりそうであるし。

そんなに長距離線を引っ張り回して良い様な気はしないけれど、電流が流れない割にヨリ線の太いのを使っているのは、内部抵抗を減らす為の配慮かも知れない。
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アンダーウッドのタイプライターでないかな。

多分持っているのと同じだ(^ω^;;)
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電話交換機。交換台は木製だから、焼け残るのはパッチ盤だけ。

自動でないから交換手のタイプ。
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結構コイルが巻いてある。色からして絹巻線かな。WEだったりして。
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震災後、子供が作った物だそう。

電鈴であるが、説明が間違っていた。これを見て電鈴だと分かる人が居なくなったかな。

絹巻線はあまりターン数が少ないから、かなり電流が流れる事と推測。

 

腕時計や懐中も展示してあるが、水没はしていても状態が良いという事は程度の良かった焼死体から剥ぎ取って来た品物であろう。

いざその場に立たないと分からないが、自分には焼死体から物品を取るなんて出来無さそう。罰当たりと思って夢で魘されそうで怖い。

骨董、即ち一度人が捨てた物とはやはり異なると思う。

そんな事をガラス越しに見ていて恐ろしくなった。

2階は第二次大戦のとが混ざっている。

 

冷房は勿論効いているであろうが、広い館内に人が居なくなり静寂と共に涼しさの他を感じる様な感じない様な。

 

外へ出ても、涼しさは続いて、セミの声がやたら大きく思える。

怪談も涼しくなるが、十二分に涼しくなった。

明日も涼しい陽気だそうだ。

うちもその内来る震災なりで焼けて同じ様な残骸が出てくれば、何処の製品か分かるのかも知れない。その時に私が生存しているかは別だが(^ω^;;)