A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

Secondary Emission Amplifier. EFP60.

Secondary Emission Amplifier.

2次電子放出増幅器になるのかな。直訳的に。

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真っ赤なスタイルで、内配図はビーム管の様な、ダイオード付きの様な雰囲気。

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カソードはInとOutがある。内配図では繋がっているが、出入りが記載してあるから分離しているのかと思ったが、図通りに繋がっていた。

K sek これが反射の部分になるのだろうか。

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使用法回路によれば、セカンダリ カソードという割にはB+が印加されていて、g1、g2共にB+の電圧をブリーダーで割って印加されている。

普通一般に、レーダーか何かの電子倍増装置(?)の様な何か微細な物を増幅するのに必要な物なのだろうかと推測するが、果たして低周波で使えるのだろうか。

実験してみることにした。

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ソケットはロクタルだが、普通一般の8ピンではなく、9ピンである。

これが市場で売っていないから、これから集めるのは酷に思う。球は安いであろうが、ソケットが高価。

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置き古しが球数通りあるからまだ良いが、球だけあって、ソケットが無い。こういう特殊管の場合はそういう類が多いから要注意である。

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抵抗結合の様式で、100kラインでどの様に振るか確認。

Ksek、P共に100kを各入れて、Ebb90にてIk5mA前後。Eg1=0

300mV pp入力に対して、2Vppが得られている。

μは6.6程の計算になるが、波形上部がスパイクの様に立ち上がり、対して下方は丸まり、歪みを生じさせている。

Eg1がプラス領域には振り難くなっている事であろう。

Eg1に-2Vのバイアスを印加すると、μは大きく跳ね上がり、40になった。

カップリングコンデンサを追加し、カソード抵抗とで負帰還を生じさせるのを阻止してやると、μは100に上がった。

500mVの入力にも歪まない。

3V辺りから波形にアンバランスを見せ、4Vでクリップ寸前だった。

管を叩いても、衝撃波が画面上に現れないから、これは小信号部分に使うのにも良さそうだ。

イコライザでも作ってみるかな。

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KsekとPは、共通に結んで使っても変化はなく、Ksekをショート、もしくはB+に繋いでも信号は小さく、電流も流れ難くなったから、プレートにかなり接近した、プレートらしきモノだが、カソード…よく分からん(^ω^;;)

ガラスでないから、どんな構造をしているのかが分からないが、内配図を当てにすると、プレートの真横にKsekは位置する様である。

sgの丸い表記がよく分からないが、格子ではなく、棒なのかも分からない。

こうなってくると、分解してみたく思うが、数が少ないから、どうにも躊躇する。

壊れているならばやり易いものであるが(^ω^;;)

 

 

ps:調べると、2次電子の放出を防ぐ事を一般には考えるが、これは2次電子が出るのは致し方ないから、これを反射させて、この飛び出た2次電子を使おうという物の様だ。

50mc帯のテレビ、レーダー向けの様子。

古くはEE-50が元になっていて、1930年代の研究中の副産物なのだとか。改良型がコンピュータ向けのEFP-60らしい。

マルチバイブレータ他、使用用途が広いそうだ。

オーディオ帯域でも使い方があって、フェーズインバータ段に使う用途の記載があった。

しかしながら、Ksek(ダイノード?)からは反転した信号は得られなかったから、g1を接地で使う、グリッドグランデッドの用法であれば、反転するのかも知れない。

それをやるならば、ペンタグリッドの球のsgをポジティブに、プレートとネガティヴで使う方法の方がより単純の様子。

sgから信号出力が得られるのか疑問に思うが、6SA7が多量にあるし、実験してみる。