A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

MCトランス

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またMCトランスを作った。

今度は古来、ウエスタンの様に2セクションに分けた、縦巻き型である。

HiFiにするには4セクション程にした物が多いが、セクションが多ければ良いという訳でもないから微妙な部分。

漏れ磁束は縦巻きの方が大きい。

また余裕を持って多く巻いたから、インピーダンスが一般よりか少し高い受けであるが、軽負荷で受けられるから、これで良い。ハイ受けである。

レシオは1:9.6であるが、2次はz20k(100c/s 1V)であったから、50k受けのフォノアンプへ入れたら具合良く、ロー出し、ハイ受けになる。

 

今回は試しに外巻きで作ったが、コアから離れる為か、マイルドな質感。

低域がゆったり充実している割には、高域は大人しい。いや、少し暗い様にも思える。

トランス無しで聞くと、ベターな平面的な広がりの無い音がしていて、奥行きを感じないが、不思議とトランスを通すと立体感は高まる。

奥行きに広がりが出る様であり、通していた方が豊かさを感じる。

単にステレオ位相差が顕著に生じているだけかも知れないが、ICの位相シフターを使うのは御免だから、こっちの方が良い(笑)

 

試しにDENONのMCトランスと比べてみたが、やはり今回作はハイが出難い。

ハイを同じ分程上げようとするとかなり低域が持ち上がってしまう。

低音好きにはタマラなく良いアクセサリである(^ω^;;)