A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

入力トランス巻く

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欲しい入力トランスが無いから、先日実験の為に買い集めた小型トランスを解体して、巻き直して使う事にした。
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オリジナルは上下巻きで1次下層にバイファイラで巻いてそれをCT付にしてバランスで使える様にしている。500Tか巻いてあった。

2次は2000T程。

39ゲージだから割と太いほう。

もっと沢山巻きたいから、もっと細い45ゲージで作り直す。

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再利用の機会が有るか分からないが、勿体ないから巻き取っておく。
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バイファイラを其々で巻き直すのは面倒である(ーー;)

力を入れると切れてしまうし、肩が凝る作業である。
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ちょっと凝って、インターリーブ巻きで作った。

リーケージフラックスが少ない点、周波数特性が良くなる事が挙げられる。

上下巻きは1番一般的に出回っているものである。

凝った古いHiFiトランスは、インターリーブで巻いてあると思われる。

もっと昔の物は、4セクション程の横巻きの物で、コアが悪く周波数特性が良くないから、それを改善する為にセクション分けして巻かれていたが、リーケージフラックスが大きい。

 

近頃のハイエンドは、インターリーブで、もっと何層にも巻いている様であるが、多くすれば良いという訳でもないであろう。

程々があるから、かなりの多層にするならば、上下巻きの方が素直な音が出て来そうだ。

やり過ぎは良い結果という事にはなったりならなかったりする。

セクション巻きもあまりにも多いと逆に良くないから、4セクションが良い所であろう。
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仕上がり。

あと1000Tは巻けるかな。

高価なアルテックのMCトランスは普通よりも多い1000T巻いてあると分解したトランス研究家が言う。

沢山巻いてある方が、万人から好かれる音がし、価値がある物とされる様であるが、トランス屋は沢山巻きたがらないのも事実で、ラックスのトランスはコアに頼って、殆ど銅線は巻いていない。DCRを見ると殆どショートに近い。

コアに頼らず、銅線を多く巻いた方が深みのある音がする。

…というのは、やってみないと分からない(^ω^;;)

売っている物では実感ないと思われる。