A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

明治の大きいの。

色々な物を一山いくらで買ってもらって、少し片付いて余裕が出来たから欲しくなった物はとりあえず買っておいた(爆)

減らして増やしてどうするってね(^ω^;;)

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前々から気にはなっていた明治時計製のビンバンである。

高級品の部類で、確かにあまり市場には出難いかも知れないけれども、激レア部類ではない。
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最近気になってるのだけども、棒リン止めを何故輸送時に掛けないのだ。

金具の意味も分かっていないのだろうか?

かと言って、“保持して下さい。”とも連絡しない私にも問題があるのかも知れないが、普通は保持するものなのよ…(ーー;)

まぁまぁ、この機構を見たら、鳴り止めが付いているのに、ゼンマイを巻かなければ時報は鳴りません…と言っている時点で、詳しくはないという事が分かる説明分ではあるが。

伝承される事もなく、何故この部品がここへ付いているのだろう?とも関心がないのかも知れないし、考えたくも無いのかも知れない。

私の様に気になったら、バラしてでも知りたがる人種は少ないかも分からないが、何でも気になったら知りたいタチは物が増えて仕方ない(笑)

まぁ良い。それは置いといて、鋳物の土台に機械が鎮座している時点でコストを掛けている事が伺える。凝った機械が入っていそうである。

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台座2点止めは、ドイツの機械がそうであるが、巻いた時に揺さ振られるのは致し方ないが、これは安定を良くする為に裏1点入れて、巻いた時のグラつきを止めてある。流石細かい所が気になる日本人的な印象である(笑)

機械は戦前の金型の物を改造再利用しているが、本打式になっている。

風切り車にはガバナーが入っていて、また凝った作りになっている。

これはゼンマイの巻き初めの強いトルクの時とで、ビンバンの速度が不変にならない様に設計してある。

ビンバンと書いてしまったが、欧州の複音タイプではないから、和的にはチンチャンであるが、デカい故にスピッツの様なキャンキャンしない、大らかにフワッと鳴る類である。

所謂、高級機らしい含みのある優雅な音色である。

OHはされた事がもしかすると無いのか、歯車に触ると手が真っ黒。

酸化したベッタリになった油の臭いする。

摩耗とで金属が黒くなって出ていると、これが更に研磨剤の役割になるから、早いうちに手入れしないと、歯が欠けたら入れ歯するのに苦労する。

直し方は其々あるが、そうならない様に手入れして長持ちさせましょうね。っていう事が理解が浸透しない。

使い捨て文化が入って来て、そう言った気が回らないのかも知れないが。