A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

トランスレス 25W6 pp

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25Vフィラメントの25W6が会社にゴロゴロしていたから、何本か買って来た。

4本で100V其の儘入れられる。

モノーラルで試している為、もう2本はFのドロップ用で使って遊ばせている。
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A1シングルの使用参考はデータシートにあるがプッシュはないから、大凡こんなものかなという勘と当てずっぽうで組んでみたが、2本で84mA流れて幾分馬力のある音が出る。

回路は先日の117N7と同じくWE式で、それをまた少しアレンジしたもの。

カソード、グランド対にはデカップリングCは入れていない。(入れる必要がないループで成り立たせている)

また、平滑も同時に行っている。

短距離でDCループと信号ループとで差別しているから、構造の考え方が一般的ではないが、シャーシアースが不要という面白い特性がある。浮かしていてハムもノイズも入らない。

バイアスの掛け方はクランフィルム/シーメンス様式をまたアレンジしたもの。

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25W6は6W6と同じで、25L6、25A6ともかなり似ているが、W6の方が出力が大きく、L6、A6はやや出力が小さい。

Ebは116であるが、電流がそこそこに流れているからか、電子がガラス壁で青光りしている。

定格に近い動作の様だ。

もう少しバイアスを深くしても実験してみる。

現状はA1pp動作範囲と思われるから、AB1範囲にもして実験してみたい所である。

 

 

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昨日巻いた入力トランスはこれに使いたかったのである。

1:3ppでiPhoneの出力ではフルスイングは不可能な様であるが、かなりの大音が出るから、満足である。

コントロールアンプで3Vも出せたら、フルスイングすると考えられる。

まだ試験していないが、5W弱は得られるのではないかと推測。