A2 Laboratory. Work shop

Abraham Audio Device Industrial Labo.

50pp Test

f:id:A2laboratory:20230207142414j:image

81整流、50pp実験。

毎度の実験用1:2の入力を使って鳴らしたが、かなり音は小さかったがHiFi。

低い方も豊かであるし、高い方の鮮明度もあって。

音を絞った時の6V6ppよりも豊かな低域が小さいクセに出ている様に思える不思議。それもモノーラルで。

単発の方が豊かな音がするのかなぁ。低域は中央に1本で、高域をステレオで2つにする、昔流行った(昭和28年頃)欧州3Dアンプは、もしかすると低域の出難いユニットを柔らかく鳴らす、理にかなってる方式(?)なのかなと思ったり。

音が小さいのはUX-50がμ3.8だから鈍感であるし、致し方ない。

2A3はμ4.2だから、大凡似た様なモノだが、2A3の方が新しいしAB1にして馬力が得られる様である。

UX-50はA1ppの様な気がする。シングルとバイアスの深さが大差ない様な表記…というか、特に表記がない。

ppでも12W出るのかなといった具合。

f:id:A2laboratory:20230207142454j:image

ppの割に平滑10μFではリプルがあり過ぎる様で少しハムが出る。
バランサでも消せない。

それで言うと、OS51はどういう事か、平滑不良でも非常に静か。良く出来た球なのかも知れない。

-Cよりもセルフバイアスが良いという客先さんの指示だから、Rkを入れているが、デカップリングを入れるとハムは増加したが信号ゲインは変わらなかった。

we繋ぎでも実験したが、ゲインは上がらなかった。(μが小さくて確認しきれない可能性)

どうやら、Rkで100c/s以下のNFが働いて、ハムが下がっている様である。

UX-50の時代を考えると、ハムが残って当然だったであろうが、これも客先さんの性格上、ハムは止めないとならないであろう。

予算的には上々であるから、ケチらないで、大きいチョークを格段に1つづつ入れて、より完全に増幅段の分離をすれば、小さいCで十分事足りるであろう。市販品よりかより良い。1920年代のweのセットには負けるであろうが。

でもってUY-27の2段ではUX-50をフルスイングさせる程のゲインが得られないから、トランス昇圧で、これの力率は抵抗結合よりもより良いから、抵抗結合の普通アンプとは1枚違う豊かな再生が期待出来る。

ただ、昔の様に多量に巻いたトランスが必要だから、最近の市販トランスではf特が悪化して使い物にならない。拡声器ならば良いが。

 

UX-81の整流は、~380vを入れたが、上昇しなかった。

どうやら内部抵抗が結構高いらしい。

~480vを入れると480vが出るかも知れないが、セルフだから、-50vは差し引かれる。

ハム対策に数百Ωオーダーのchを入れたとすれば、より完全な平滑にはなるが、電圧ドロップも大きいから、~550v位出る様に巻かないと最大定格は厳しいかな。

古い図集を見ると、結構高圧が出る設定になっているが、ダブルチョークになっていたりして、かなり手の込んだ事をやっている。

高価な代物であった事であろう雰囲気が漂う。

2A3は、ケチっても良い様に改良されているのかも知れない。

OS51は、それで言うと、かなりケチっても良い設計で大出力PAセットが完成する様に設計されていると言えそう。

何方が良いのか、使い手によって変わりそうである。